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警戒心が強すぎて地域猫としてのリターンを断念…威嚇が激しい元野良猫を「うちの子」にした1年間の歩み

警戒心が強すぎて地域猫としてのリターンを断念…威嚇が激しい元野良猫を「うちの子」にした1年間の歩み

TNRで捕獲器に入った元野良猫たたみちゃんは、とても臆病な性格。地域猫に…と試みたものの、工場の奥に引きこもってしまったため、飼い主さんはたたみちゃんを迎え入れ、家猫修行をすることに。これは家猫になろうと頑張ってくれた、たたみちゃんの貴重な1年間の歩みです。

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たたみちゃんは、他の子をターゲットにしてTNRしていた時、捕獲機に入っていた子。

お腹には、赤ちゃんが。人間を警戒し、威嚇や鋭い猫パンチを繰り返していました。

ケージに人が近づくだけでも攻撃モードに。人馴れが難しかったこともあり、地域猫としてリターンをすることにしました。

しかし、リターン後、工場の奥に入り込んでしまい、何日も出てこず。見かねた飼い主さんは再び捕獲機を仕掛け、たたみちゃんを保護。家に迎えることにしました。

人馴れ訓練を試みますが、警戒心が強いたたみちゃんは、なかなか心を開いてくれず。箸に猫用おやつ「ちゅ~る」をつけて、あげても威嚇し、猫パンチ。

けれど、飼い主さん家族は時間をかけて触れあい、人間は怖い存在ではないことを伝え続けました。

すると、たたみちゃんに変化が。徐々にではありますが、手袋で撫でられるようになり、歯ブラシでのブラッシング時に気持ちよさそうな顔を見せてくれるようになったのです。

一進一退を繰り返しながら、たたみちゃんと距離を縮める飼い主さん家族。ところが、たたみちゃんは血尿が見られ、ストレスから膀胱炎を発症してしまいました。

心を痛めた飼い主さん家族は早く今の環境で安心して暮らせるようにと、思い切って、たたみちゃんが隠れていたベッドをオープンにし、より積極的に交流。その後も、威嚇をされながらも、たたみちゃんを撫で、愛を伝える日々を送り続けました。

そんな優しい気持ちが伝わったのか、やがて、たたみちゃんはかわいい声で鳴いてくれたり、威嚇をせずに撫でさせてくれたりするように。

特に、当初から積極的に交流してくれた「父ちゃん」は大好き。お尻をあげたり、喉を鳴らしたりとご機嫌な姿も見せました。

また、懐っこい子猫のなつおくんが来たことにより、たたみちゃんはより心が安定したよう。誰に触られても威嚇しない猫になりました。

たくさんの先住猫猫と上手く関係性を育むことが難しいため、たたみちゃんはまだケージ暮らしですが、自由に部屋の中を歩き回れる日が来るよう、飼い主さん家族は努力し続けています。

怖がりながらも人に心を開いてくれた、たたみちゃん。威嚇が必要ないニャン生を、これからたっぷり楽しんでほしいものです。