夕食の買い物に行こうと家を出た投稿者さんは知らない人から突然話しかけられ、ひとりぼっちで動けず、鳴いている子猫の存在を聞かされました。発見者は犬の散歩中でレスキューができず。事情を知った投稿者さんは発見者に代わり、子猫の救助に向かいました。
子猫がうずくまっていたのは、車通りが多い道の近く。猛暑日であったこともあり、命の危険を感じた投稿者さんは、子猫を保護。自宅ではケージの中に入れ、お水やご飯を口にしてもらうことにしました。
久しぶりのご飯なのか、目の前の食事にがっつく子猫。そんな姿を見た投稿者さんは、「食べられるだけ食べなさい」と優しく声をかけます。
突然の新入りに、先住猫ちゃんたちも興味津々。時折、静かな威嚇をしつつ、ご飯を食べる子猫の姿を投稿者さんと一緒に見守りました。
あっという間に、子猫は器に盛られたフードを完食。その後もご飯皿の前で鳴き声をあげる姿を見て、「何日ぶりのご飯だったんだろう」と投稿者さんは思いを巡らせました。
体から悪臭が漂っていたため、食後はシャンプータイム。子猫は大人しく体を洗わせてくれ、大きな音が出るドライヤーにも耐えてくれました。
体にノミやダニは見当たらなかったものの、耳ダニはびっしり。子猫の耳の穴は真っ黒な状態でした。かゆみがあるのか、子猫は足で耳をカキカキ。初めてのシャンプーや炎天下でのSOSに疲れたのか、ドライヤー後はヘトヘトの様子でしたが、投稿者さんが手に差し出すと身をよせ、甘えてきてくれました。
運命的な出会いによって、紡がれた家族の縁。子猫はその後、「胡はく」という名前を貰い、正式に投稿者さん宅の子に。低血糖の発作が起きたり、自分の尻尾を噛む行動が見られたりしていますが、投稿者さんは胡はくちゃんが少しでも楽に暮らせるよう、試行錯誤しています。
生きようともがく胡ちゃんと、「生きてほしい」と願う投稿者さんの未来が穏やかなものであることを、心から願いたくなります。