動画
覚えていてほしい、この病名を──愛猫を1歳1ヶ月で亡くした飼い主が語る「グリコーゲン貯蔵病」

覚えていてほしい、この病名を──愛猫を1歳1ヶ月で亡くした飼い主が語る「グリコーゲン貯蔵病」

成猫になることが難しい希少難病「グリコーゲン貯蔵病」は、ノルウェージャンフォレストキャット特有の遺伝子疾患。愛猫すずちゃんを、この病気で亡くした飼い主さんは自身の体験を伝え、病気を早期発見できる人が増え、病名の認知度が高まることを願っています。



グリコーゲン貯蔵病とは、体内で糖(グリコーゲン)を正しく分解・利用することができない先天性の代謝異常。体内に糖が溜まることで肝臓や筋肉、神経などに障害が起き、低血糖症や肝臓障害が引き起こされて命を落としてしまいます。

すずちゃんは、2024年10月15日にブリーダー宅で3姉弟の長女として生まれました。生まれたばかりの頃は姉弟より体が小さかったものの、離乳食をしっかり食べてくれ、順調に成長。

飼い主さん宅に迎えられたのは、2024年のクリスマスです。家族にとってすずちゃんは、初めての猫。教えてもいないのにトイレで用を足す賢さや、かわいらしい仕草に家族は感心し、より心を奪われていきました。

ところが、1歳1ヶ月の頃、グリコーゲン貯蔵病であることが判明。飼い主さんによれば、米国の調査ではグリコーゲン貯蔵病のキャリアは約15%。発症率は、1%未満なのだそう。

発症率が低いためか、出生時の遺伝子検査にグリコーゲン貯蔵病の検査は含まれていないのが現状だと言います。

すずちゃんと一緒に過ごせたのは、10ヶ月間でした。一見、短いように思えますが、海外の研究によると、グリコーゲン貯蔵病を発症した猫はほぼ死産から数日の命であり、生き延びることができたとしても生後半年ほどで亡くなってしまうのだそう。

すずちゃんは13ヶ月間も、必死に生きてくれたのです。

2025年11月30日に逝去した、すずちゃん。飼い主さんが愛猫との思い出を語るのは、グリコーゲン貯蔵病の検査も出生時の遺伝子検査に加えてほしいという想いがあるからです。

飼い主さんにとって、すずちゃんと過ごした日常は今でも宝物。よければ、すずちゃんのことを覚えておいてほしい――。そんな想いも、病名の認知度と一緒に広がることを心から願います。