「軍艦巻き」になった猫や衣のクオリティが高い「エビフライにゃんこ」など、個性豊かな猫の樹脂粘土雑貨を制作しているのは、ねっこねこ堂さん。
ねっこねこ堂さんはご夫婦でコミカルな作品を考案し、販売中。どこか、ゆるさを感じさせる作品の数々は、忙しい日常の中に笑顔をもたらしてくれます。
旦那さんのイラストを樹脂粘土雑貨に!
もともと、「ねっこねこ」というねこまみれなイラストを描いていたという旦那さん。
猫の樹脂粘土雑貨を制作し始めたきっかけは、旦那さんが紙粘土で作った猫をSNSに投稿したことでした。
旦那さんが描いていたイラスト
すると、投稿を見たハンドメイド作家さんから「樹脂粘土ならキーホルダーやアクセサリーとして販売できるかも」というアドバイスが。ねっこねこ堂さん夫婦はその助言によって、樹脂粘土に興味を持ち始めました。
旦那さんは早速、作品作りを開始。奥さんは、粘土をこねている旦那さんの姿がとても楽しそうに見えたため、作品作りを手伝い始めたそう。
やがて、ねっこねこ堂さんご夫婦は他の粘土造形作家さんの作品をよくチェックするように。中でも、特に奥さんの心をとらえたのは、ミニチュアフードの作品。自分も作りたいと思い、見よう見まねで作ったパンやスイーツ、野菜などを樹脂粘土で制作した猫に持たせ始めたことが、現在の作風に繋がりました。
ご当地名物の「ねっこねこ作品」を制作!
作品制作をする中では、各々の役割も決定。イラストは旦那さんが担当し、奥さんは主に粘土雑貨制作を行うようになりました。
作品を販売し始めると、大阪や名古屋駅前での出店が増加。そこで、ひらいめいたのが、「猫×ご当地名物」の樹脂粘土作品を制作しようというアイデアです。
第1号の作品となったのは、大阪らしさ満点な「たこ焼きねっこねこ」。
その後は、名古屋名物にかけた「海老ふらいFLY飛行機キーホルダー」や「みたらし団子ねっこねこ」など、ユニークな作品が続々と爆誕!
フライとFLYをかけた作品名も面白い
「なにこれ。おもしろ〜い」と楽しそうに作品を見てもらえるのが嬉しくて、どんどんユニークになっていったのかもしれません(笑)
ねっこねこ堂さんにとって、出店先でのお客さんの反応は創作意欲を膨らませてくれる、かけがえのないエネルギー。楽しそうな姿を目にすると、もっと喜ばせたい、クスッと笑ってほしいと感じ、アイデアが湧いてきます。
虎の威を借りちゃおうかしら( ´ ▽ ` )
ブーーーーーンっ♪ pic.twitter.com/KADX5jnVOZ— ねっこねこ堂 (@nekkonekodou) November 6, 2023
「次は、これを作ったら喜んで貰えるかも」と、作りたいものがドンドン湧いてきて追いつきません(笑)
とはいえ、実際に制作する際は余った少量の粘土など、手元にある素材からイメージを膨らませ、形にすることが多いそう。だからこそ、作りたいものと作ることができる素材が繋がった時には大きな喜びが生まれます。
みたらし団子やシャボン玉を吹く猫などユニークな作品がズラリ!
これまで制作した作品の中で、ねっこねこ堂さん自身が特に思い入れ深いのは、ファンをグンと増やしてくれた、「ねっこねこみたらし団子」。
ボールペンverもあり
こちらはお客様の「餅みたい」という声から生まれた作品。今もなお、不動の人気を誇っています。
また、ほっこり感満載な「シャボン玉ねっこねこ」は娘さんがシャボン玉を吹く姿からひらめいた思い出深い一作。
「シャボン玉ねこねっこ」
「むぎゅっとねっこねこ」も我が子を持ったことを機に生まれた作品となっており、親子お揃いでカバンにつけて欲しいとの想いが込められています。
家族愛を連想させる「むぎゅっとねっこねこ」
なお、ねっこねこ堂さんが生み出す作品の中には描かれている言葉がひとつひとつ違う「メッセージねっこねこ」というユニークなものも!
この作品は、お客さんから「会社のデスクに飾って癒されています」と言ってもらえたことを機に生まれたものです。
その光景を想像した時、デスクにある人形が「頑張って」や「ファイト」と、カンペみたいなメッセージを出してくれたら楽しそうと思って。
当初、描くメッセージは優しいものを選んでいましたが、お客さんを楽しませたいという思いが増し、最近では毒舌やギャグ系の言葉も増えてきたのだとか。
オンリーワンのこの作品には、その時しか出会えない言葉が描かれているからこそ、選ぶ楽しみも増しそうです。
購入してくれたお客さんが怪我をせず、なるべく長く楽しんでくれるよう、配慮もしながら作品を制作する、ねっこねっこ堂さん。今後はイラストを漫画や絵本にしたり、短いアニメーションを制作したりしたいと意欲を燃やしています。
あと、実際に食べられる「みたらし団子ねっこねこ」や「たい焼きねっこねこ」が作れたら、キッチンカーで全国を回りたい。実現できるように仲間やパートナーを増やしていきたいです。
出店先で耳にするお客さんの「かわいい」やSNSに寄せられる反応を励みにしながら、ねっこねこ堂さんはこれからも、オンリーワンな作品を続々と考案していく予定。
応援してくれる人が「ファンになってよかった」と思えるような作品作りをしていきたいという熱い想いが心の根幹にあるからこそ、ねっこねこ堂さんが生み出す猫たちは笑顔を連鎖させていくのかもしれません。