動画
-20℃の雪道で出会った子猫が悲しみを負った男性の心を温めた…そして運命は思わぬ方向に

-20℃の雪道で出会った子猫が悲しみを負った男性の心を温めた…そして運命は思わぬ方向に

北の国カナダの凍てつく長い冬。しかし、雪に閉ざされた冬の世界の中で、1つの温かい出来事がありました。一匹の子猫と、人生のどん底にいた一人の男性が運命的に出会ったのです。



男性はマックス・アダムスさん。あるチャリティ活動のために、60kmの雪道を歩きとおすという過酷な挑戦をしていました。外気温はマイナス20度。命の危険すら感じる極寒の中、開始から10km地点で異変が起きました。マックスさんはなにか呼び声を耳にしたのです。周囲を見渡すと、声の主は、雪に埋もれた木の上にいました。どういうわけか、小さな子猫がそこで震えていたのです。

「なぜ子猫がこんなところに?」驚いたマックスさんはひとまず抱きあげました。そして、飼い主を見つける決心をしたのです。マックスさんは、発見場所にちなんで子猫をひとまず「キロメーター・10」と呼び、残りの50km近い道のりを、飼い主を探しながら共に歩むことにしました。

「キロメーター・10」はマックスさんの肩に乗るのが好きでした。孤独な雪道のトレイルです。マックスさんは子猫に話しかけたり、抱き上げたり。そのぬくもりや愛らしい鳴き声は、マックスさんの心を温かく癒してくれました。実はマックスさんがこの難行に挑んだのは、最愛の祖父の死と親友の重い病という、人生の悲しみの谷を乗り越えるためだったのです。

夜には子猫をお風呂に入れ、たっぷりのご飯を与えるなど、愛情深くお世話をするマックスさん。「猫を助けたのは確かだ。でも、本当に救われたのは僕のほうだ」。しかしマックスさんは、風変りな仮の名「キロメーター・10」という名前を変えませんでした。「この子は絶対飼い猫だ。元の飼い主がいる。名前をつけたら、愛着がわいてしまう」。

極寒の旅の途中、マックスさんの執念が実ります。元の飼い主を見つけたのです。マックスさんの予想通り、「キロメーター・10」は近隣の農場から吹雪の日に脱走してしまった飼い猫でした。もちろん、農場の家族は大喜びです。しかし、再会した元の家族は、マックスさんの話を聞き、彼と子猫の間に特別な空気を感じ取りました。「この子は、あなたといるべきだわ」。彼らは、マックスさんに子猫を託すことに決めたのです。

晴れて正式にマックスさんの相棒となった「キロメーター・10」。マックスさんは、いちばんいい本当の名前をつけようとSNSで名前を募集し、投票してもらうことにしました。結果は、ヒッチハイクでマックスさんの人生に飛び乗ってきたことから、「ヒッチ(Hytch)」に。今も元の家族から、マックスさんとヒッチに、クリスマスカードが届き、交流が続いています。

「どこで生まれ、どこへ辿り着くか、運命は僕らにはコントロールできない。でも、起きたことを受け入れて前向きに進むことはできるんだ」とかみしめるように語るマックスさん。厳しい旅を終えた今、マックスさんとヒッチは、かけがえのない相棒として、共に新しい景色を眺めています。