企画記事

ゴミ袋で遺棄されていたところを保護!腎不全に打ち勝ったひいちゃん

猫飼いさんにとって腎臓病は、愛猫の命を奪う可能性が高い恐ろしい病気。しかし、猫好きのトミーさん宅のひいちゃん(13歳)は腎不全や腎結石から奇跡の回復を果たし、穏やかなシニア生活を満喫しています。

雑木林でゴミ袋に遺棄された赤ちゃん猫を発見

ひいちゃんは生後間もない頃、きょうだいと共にゴミ袋に入れられ、遺棄されていた子。

家の裏にあった雑木林で発見しました。ゴミ袋の中には動かなくなった赤ちゃん猫が2匹いて、その近くにまだ目が開いておらず、へその緒が付いたままの子猫が3匹いたんです。

猫好きのトミーさんはすぐに保護。育てていく過程で残念ながら、その内の1匹はお空へ逝ってしまいましたが、ひいちゃんはもうひとりのきょうだい猫たまくんと共に生き延びてくれました。

左:ひいちゃん、右:たまくん

好奇心旺盛な2匹の子猫たちは、おうちで伸び伸び過ごすように。そんな時、面倒を見てくれていたのが、先住猫のみいちゃんでした。

みいちゃんは女王様のような振る舞いを見せつつも、ひいちゃんたちが鳴いているとすぐにかけつけ、お世話。20歳を超えても元気でしたが、腎不全になってからは徐々に食欲が低下したため、病院で点滴をしてもらいつつ、命を繋いでいました。

しかし、ある日、みいちゃんはトイレまでたどり着けずに粗相。プライドが高い彼女にとってそれは大きなショックで、それから数日間はお気に入りのカゴに入って、じっと過ごしていたそう。そして、2週間後、猫好きのトミーさんが仕事をしている横でショック状態となり、天国へ旅立っていきました。

亡くなる前日、粗相してもいいようにオムツを履かせようとしたら、思いっきり指を噛み、拒まれました。これだけ力強いなら、まだ大丈夫だと思ったのですが…。

病院では患っていた腎不全が死因であると言われましたが、火葬時、業者の方からは癌でもあったのかもしれないと言われたそう。

もしかしたら、みいちゃんはひいちゃんたちのことが心配で、ギリギリまで生き、見守ってくれたのかもしれません。

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愛猫を「家で看取ってほしい」と言われて…

最愛の存在を亡くし、悲しみに暮れる猫好きのトミーさんをさらに苦しめたのが、ひいちゃんの急変。みいちゃんが亡くなる前日から、ひいちゃんは食欲がなくなり、嘔吐。おしっこの出も悪くなってしまいました。

そこで、病院へ行き、レントゲンを撮ってもらうと、腎結石であることが判明。血液検査では腎不全であることが分かり、緊急入院となったものの、数日後、獣医師から「回復が難しいため、家で看取ってほしい」と告げられました。

でも、病院から帰ってきた翌日、小さいながらもトイレでうんちをしてくれました。強制給餌をしていたのですが、うんちをした翌日から自力で食べてくれるようにもなって。それを知り合いの気功の先生に話したら『この子は助かる』と言ってもらえたので、家で様々なケアをしました。

自宅ではドロドロの栄養食を与えたり、猫缶をお湯で薄めて食べやすくしたりと試行錯誤。

腎臓には水素水がいいらしいと聞くと、スポイドで与えたりして。気功の先生からアドバイスを受け、時間の許す限り、夫婦で交代しながら腎臓あたりに手をかざし、気を送ってもいましたね。

やれることは、全部やり切りたい。ひいまで天国に行ってほしくない。そんな強い思いが通じたのか、なんとその後、ひいちゃんは奇跡的に回復。

病気が完治したわけではありませんが、現在は食欲があり、トイレもしっかりできるようになりました。

結石があるからか、時々、腎臓のあたりを気にすることはありますが、奇跡が起きて嬉しいです。もしかしたら、天国に行ったみいが助けてくれたのかもしれません。

より長生きしてもらうため、猫好きのトミーさんは現在もおうちで様々な配慮をし、ひいちゃんの健康を気遣っています。例えば、好き嫌いが多いひいちゃんがなるべく残さずに食べられるご飯を選んだり、声かけやスキンシップを絶やさないようにすることで、ストレスがかかりにくい環境を作っているよう。

みいちゃんから優しさを同居猫のまろくんに向けるひいちゃん

年に1回の血液検査を徹底し、愛猫と過ごす時間を増やすことで異変を早期発見できるようにもしています。

ひいは下部尿路系の療法食を食べ続けたことによって腎結石ができ、大きくなったのではないかと言われたので、下部尿路疾患だからといって療法食を長く与えるのではなく、獣医師さんと相談して食事を決めていったほうが良いと思いました。

身を持って命の尊さを知ったからこそ、猫好きのトミーさんは、愛猫の心身の守り方を同じ猫飼いさんにも考えてほしいと訴えかけています。

ひいの表情、仕草、見た目、すべてが愛くるしい。一緒に寝ようと待っていてくれたり、毛づくろいをしてくれたりするところもかわいいです。

そう話す猫好きトミーさんの横で多彩な姿を見せるひいちゃんを、天国のみいちゃんも微笑ましく見守っていることでしょう。

奇跡の回復を果たした理由―。それは自分を助け、想ってくれる猫好きのトミーさんともっと一緒に生きたいと、ひいちゃんが強く願ったからなのかもしれませんね。