2022年の12月22日。雨が降り、寒さが芯まで染みるこの日、投稿者さんはパート先の裏山付近で、1匹の子猫を保護。これは、小さな子猫が元気になるまでの6ヶ月間を記録した、大切な映像です。
ずぶ濡れでうずくまっていた子猫は、すでに亡くなっているのかと思えるほど衰弱。元気になれるかは分からないけれど、最後くらいは温まってもらいたい…。そう思い、投稿者さんは子猫の腰に絡まっていた鹿の防止網を外し、会社の事務所へ連れていきました。
子猫はひどい猫風邪を患っており、目が腫れて開かず。逃げたり威嚇したりする元気すら、残っていませんでした。
ストーブで体を温めると、子猫は少し動けるように。そこで、投稿者さんは自宅に連れ帰り、動物病院へ向かいました。
病院では熱があることが分かり、即入院に。獣医師からは、「視力は戻るか分からない」と言われました。
入院中、投稿者さんは面会に行き、子猫をサポート。感染症検査の結果、猫エイズを患っていることが判明し、ショックを受けましたが、うちの子に迎えるという決意は変わりませんでした。
退院後、子猫はおもちゃで遊ぶなど、かすかに視力があることを伺わせる行動を見せてくれました。
名前は「貝」くんに決定。貝くんは、好奇心旺盛な甘えん坊さん。脱走防止柵に登って、高い身体能力を発揮することもあったようです。
獣医師のアドバイスを受けながら先住猫と対面させたのは、猫風邪が治ってからのこと。大人にゃんこの威嚇を聞き、貝くんはちょっぴり驚いた様子を見せていました。
左目は癒着していたため、手術が予定されていましたが、いつしかぱっちりとした瞳に。手術を受ける必要はなくなりました。
貝くんは先住猫たちと徐々に交流を深めていき、投稿者さん宅に馴染んでいきました。ベランダにある「CATハウス」で外の空気に触れたり、ソファーの上で先住猫たちとくつろいだりと、その日常はどんどん豊かなものに。
微笑ましい猫団子や添い寝姿に、投稿者さんは目を細めるようになりました。
温かい愛を受けながら成長した貝くんは、保護当時からは考えられないほど綺麗な姿に成長。家猫ライフも、すっかり板についています。
寒さに耐え、投稿者さん宅に辿り着いた貝くん。その美しい瞳に、これからもたくさんの幸せを焼きつけていってね。