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人生に絶望して死を意識…歌舞伎町の片隅で生きていた1匹の野良猫が「幸せの重み」を教えてくれた

人生に絶望して死を意識…歌舞伎町の片隅で生きていた1匹の野良猫が「幸せの重み」を教えてくれた

生きていると、人生を変える出会いに遭遇することが稀にあるもの。歌舞伎町で生きていた、とある男性は生きることに絶望。死が頭をよぎった時、同じく歌舞伎町の片隅で必死に生きていた野良猫の「たにゃ」と出会い、人生が変わっていきました。

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出会いは、2021年のこと。コロナ禍によって事業が立ち行かなくなった男性は絶望。何もかも捨てて逃げ出したいと思い、死が頭に浮かびました。

そんな時、目の前に現れたのが、やせ細った1匹の野良猫。野良猫はじっと、男性の顔を見つめてきました。

自分の弱さが野良猫にまで見透かされたか…。そう思った男性は「情けない顔だろ」と野良猫に話しかけた後、コンビニで猫缶を購入。今まで猫と暮らしたことはなく、猫好きであったわけでもないのに、この野良猫にはなぜか不思議な縁を感じました。

その日から男性は野良猫に毎日、ご飯をあげるように。「おーい、生きてるか?」という問いかけが、ふたりにとっての挨拶になりました。

やがて、男性は自身の名前の一部を取り、野良猫に「たにゃ」という名前をプレゼント。たにゃは室外機の横でひっそりと眠り、泥水を飲みながらなんとか生きていました。

警戒心は強かったものの、声をかけると近寄ってきてくれるように。雨の日でも、男性はたにゃに傘をさしながらご飯をあげに行きました。

そんな生活が1年半ほど続いたある日、たにゃが暮らしていた駐車場にホテルが建つことが決定。そこで男性はたにゃを保護し、おうちに迎えようと決意しました。

保護活動は、予想以上に難航。しかし、SNSで知り合った協力者の力を借りて、なんとか無事、保護することができました。

最初は新しい環境に戸惑い、ご飯を口にしてくれなかった、たにゃ。けれど、徐々に家猫生活に慣れ、リラックスした姿も見せてくれるように。変化は顔つきにも現れました。

そんなたにゃの変化を受け、男性の心にも変化が。明るく前向きに日々を送れるようになったのです。

「大丈夫、きっとうまくいく」。大好きなこの言葉を胸に、男性はこれからもたにゃと共に人生を謳歌していく予定。歌舞伎町で出会ったひとりと1匹は支え合いながら、幸せな時を刻んでいきます。