動画
引っ越しの際置き去りにされたシニア猫、隣人に家族として迎えられ第二の幸せな猫生へ…!

引っ越しの際置き去りにされたシニア猫、隣人に家族として迎えられ第二の幸せな猫生へ…!

ある雨の日、マリアさんの道向こうの隣人は、引っ越しをする様子でした。「引っ越すだなんて聞いていないわ」。なんとなくふに落ちない思いで見ていた次の瞬間、マリアさんは信じられない思いをすることになります。

スポンサーリンク



その家の住人は、飼い猫の頭をひとなでした後、車で置き去りにして走り去ったのです。

雨の中、取り残された猫は、車が通るたびに、飼い主が帰ってきたのかと顔をあげ、キョロキョロしています。

マリアさんは胸がはりさける思いでした。「どうして…!でも、このままにはしておけない」。猫ちゃんのもとに駆けつけました。どうやらシニア猫だからと置き去りにされたよう。猫ちゃんは警戒心あらわで、マリアさんを寄せ付けません。

「まずは食べ物をあげなくては」。猫ちゃんの好きなものがわからないまま、さまざまなごはんで好みを探ります。幸い、猫ちゃんに好き嫌いはない様子。戸惑いながらもごはんを食べてくれるようになりました。

水とごはんを用意し、なんとか距離を縮めようとするマリアさん。しかしマリアさんの思いに反して、猫ちゃんは急激に痩せていきました。マリアさんいわく「ストレスだと思います」。

心配がつのったマリアさんは、ある日猫ちゃんを捕まえ、獣医さんのもとへ強制連行しました。マリアさんは言いました。「必要な注射を全部と、血液検査をお願いします」。マリアさんはもう、猫ちゃんを自宅でひきとろうと決めていました。これから一緒に暮らすにあたって、猫ちゃんに何が必要なのかをしっかり知りたかったのです。幸い、猫ちゃんには大きな疾患はありませんでした。ほっとしたマリアさんは、猫ちゃんをロロと名付けました。

4日間の検査入院を経て帰ってきたロロくん。マリアさんのおうちの中で過ごしていますが、いつも道の向こうの、もといた家を眺めています。そしてマリアさんを「シッターさん、僕はいつおうちに帰れるの?」といった目で見るのです。「もうロロの心の傷は癒えないのかもしれない」と心配するマリアさんに、パートナーは「前の家では2年くらい過ごしていたんだろ?きっと同じくらいかかるさ。ゆっくりいこう」となぐさめるのでした。

マリアさんは、ロロくんが新しい暮らしになじめるよう最大限の努力をしました。まず、あまり家の中に閉じ込めず、ロロくんを外で好きなように遊ばせてあげることにしました。そして、勝手口になっているランドリールームから洗濯乾燥機を移動し、外と行き来できるロロくん専用の部屋に。たくさん声をかけ、遊んであげて、新しい家族と暮らしが好きになれるようにはからいました。

しばらくするとロロくんは「ここが僕のおうちだ」と理解したよう。楽しく遊んで、おいしいごはんを食べたおかげで、体格はふっくらして毛並みもつやつやになりました。マリアさんの後をついて歩き、「ロロくん!」と呼ぶと「ニャー」とお返事をしてくれます。くつろいだ姿も見せてくれるようになりました。

ロロくんは、きっと元の家族と一緒にいる時には知らなかった、深い本物の愛情を感じていることでしょう。ロロくんの新しい猫生は、いま始まったのです。