喧嘩が弱いオス猫は、過酷な外生活を余儀なくされることも多いものです。飼い主さんが出会ったのは、喧嘩最弱の白猫おどやんくん。おどやんくんは野良猫らしい警戒心を持っていましたが、飼い主さんと関わる中で人間への態度に変化が現れました。
ある冬の日、投稿者さんは近所で1匹の白猫と出会いました。これまでにも、近隣で猫を見かけたことはあったため、投稿者はあまり気にしていませんでしたが、5ヶ月後、不思議な出来事が。
なんと、自宅アパートの敷地内に、その白猫が現れるようになったのです。
やがて、白猫は毎日、アパート棟の横でくつろぐように。近くで見ると、目は左右で色が異なるオッドアイ。
飼い主さん家族は、どこかおじさんっぽいこの猫を「おどやん」と呼ぶようになりました。
そんなある日、アパートの階段下でうずくまる、おどやんくんを発見。たまらずご飯をあげ、「保護」という言葉が頭をよぎりましたが、自宅にはすでに2匹の先住猫が…。
葛藤した末、飼い主さんはアパート棟の庭先に、おどやんくん専用の猫小屋を設置。ご飯やお水をあげるようになりました。
やがて、おどやんくんは部屋に入りたそうな素振りを見せるように。試しに窓を開けると、すんなり室内へ。堂々と部屋を歩き回りましたが、しばらくすると、外へ出たがります。
どこで過ごすのが、おどやんにとって一番、幸せなのだろう…。そう悩みながらも、関わり続ける中で、おどやんくんとの距離は縮まっていき、膝乗りしてくれるほどの関係性に。
「一緒にいたい」と言っているかのような甘え方を見て、飼い主さんは前向きにおどやんくんのお迎えを検討し始めました。
そんな時、外で近所のボス猫とにらみ合うおどやんくんを目撃。どうやら、おどやんくんは喧嘩に弱いようで、ボス猫に完敗。深い傷を負い、飼い主さん宅へ帰ってきました。
この出来事を機に、飼い主さんはおどやんくんを迎える覚悟を固めたそう。喧嘩後は動物病院へ連れていき、怪我を治療してもらいました。
病院では、猫エイズキャリアであることが判明。おどやんくんは、先住猫たちとは別室で第2のニャン生をスタートすることになりました。
家猫になったおどやんくんは、初めて知ったホットカーペットの温かさにとろけ、猫用おやつ「ちゅ~る」のおいしさも知ったよう。家族の愛に包まれながら、家猫ライフを満喫しています。
きっと、いろいろな過去があるおどやんくん。外生活を頑張ってきた分、この先は争いがない平穏な日々を過ごしてね。