日本で暮らすインドネシア人の投稿主さん。
ある日の仕事帰りに、駐車場でアスファルトに横たわる血まみれの子猫を発見しました。
鼻や口から血が出ていて瀕死の子猫ですが、いてもたってもいられず保護。
「猫ちゃん、死なないで」と励ましながら、家に連れて帰ります。
子猫ちゃんはぐったりしており、こちらを見もせず、鳴き声もあげません。
猫好きの投稿主さんは、「死んでしまうのなら、せめて家に埋めてあげたい」と思ったのだそう。
死を目前にした子猫を病院に連れて行って、独りぼっちにするのはかわいそうだと考えた投稿主さん。
その日から懸命な看病を始めました。
シリンジで水やミルクを飲ませ、血をきれいにふいてあげます。
2日目が終わる頃には、嫌がる様子を見せつつも、水分を摂ってくれるようになりました。
投稿主さんは、茶トラの子猫を「ナナ」と名付けました。
3日目の朝、ナナちゃんはついに液状のごはんを口にします。
そしてかわいい声で「ニャー」と鳴いたのです!
心から喜ぶ投稿主さん。
しかし、気になるのはナナちゃんの身体がいつもねじれていることです。
なにか事故の後遺症があるのでしょうか…。
4日目にはついに歩き始めたナナちゃん。
しかし身体を曲げているので、ひっくり返ったりふらついたりを繰り返しています。
「頑張れ、頑張れ」投稿主さんの応援に応えるように、懸命に歩くナナちゃん。
変化が見えたのは、先住猫ちゃんの姿を目にしたときでした。
喉をゴロゴロならし、すっかりなついて、ついて歩くようになったのです。
それからの回復は目覚ましいものでした!
先住猫ちゃんのごはんに興味をもってみたり…
ドライフラワーのカゴでくつろいでいたり…
いつの間にか自然に後遺症が治っていたのです。
そして命の恩人である投稿主さんにも、感謝と愛情をめいいっぱい表現します。
抱っこしてもらって、お鼻をつんつん。
「助けてくれてありがとう」そう言っているようです。
投稿主さんは、元気になったナナちゃんを連れて動物病院にも行き、後遺症がないことを確認してもらったそう。
こうしてナナちゃんは投稿主さんのおうちの子になりました。
バナナの木があるお庭で、先住猫ちゃんと一緒に元気に遊んでいます。
動画には「血まみれの子猫を救う勇気に感動しました」「たった6日間でこんなに元気になるなんて!」「投稿主さんに見つけてもらったのも運命だね」とたくさんの応援コメントが寄せられました。
交通事故という壮絶な体験から始まったナナちゃんの猫生。
これからは、優しい飼い主さんと仲間とともに、穏やかな時間を過ごしていくことでしょう。