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猫風邪と口内炎を患い、パルボは陽性…野良のボス猫が家猫の「ほたてくん」になるまで

猫風邪と口内炎を患い、パルボは陽性…野良のボス猫が家猫の「ほたてくん」になるまで

大人の野良猫は、懐かないとのイメージを持たれがち。しかし、愛情を注げば、人間との間に絆が生まれ、家族になれることも少なくありません。

飼い主さんは2年前、引っ越し先で野良のボス猫と遭遇。じっくりと交流を深め、野良猫を家猫へと変えていきました。

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引っ越してきた当初、猫ちゃんとは時折、挨拶を交わす仲。関係性が変わったのは、猫ちゃんの異変に気付いたからでした。

ある日、猫ちゃんは鼻水を出し、呼吸も苦しそうな状態に。飼い主さんは治療をすべく、保護を決意。早速、捕獲機を設置すると、猫ちゃんはわずか10秒でイン。

抵抗する元気もない姿を見て、飼い主さんは朝イチで動物病院へ行くことに。それまでの間は猫用おやつ「ちゅ~る」をあげたり、ウェットフードをあげたりし、おもてなし。

厳しいお外では満足にご飯を食べられていなかったのか、猫ちゃんは食欲旺盛な様子を見せてくれました。

翌日、病院へ行くと猫エイズであることが判明。口の中は口内炎で真っ赤。歯もボロボロの状態でした。

鼻水の原因は、猫カリシウイルス(猫風邪)によるものだったそう。そこで、薬を服用し、様子を見ることに。過ごしやすいよう、キャリーケースからケージに移そうとすると、猫ちゃんは警戒心満々。

初めて足を踏み入れたケージの中では恐怖のあまり、固まってしまいました。

最初はご飯も食べてくれませんでしたが、飼い主さんの工夫により、なんとか食事はできるように。しかし、くしゃみを連発したり、呼吸のたびに詰まっている鼻がビービー鳴ったりと、体調は相変わらず辛そう…。

心配を募らせながら、飼い主さんは懸命に看病。お世話をしつつ、無理のない範囲でスキンシップをしようと試みましたが、威嚇と猫パンチをされてしまいました。

ところが、2日目。猫ちゃんの態度に変化が。なんと、触っても威嚇をせず、「ただいま」と話しかけると、かわいくお返事。

そして、日を増すごとに、体調は少しずつ快方へ。名前は、ほたてくんに決定。10日目にはケージから出たがるようにもなり、ほたてくんはより人馴れしていきました。

保護から2週間後、ほたてくんはおすわりを習得。爪切りやブラッシングができるようになり、猫用おもちゃにも興味津々。

やがて、ソファーの上で無防備なポーズのまま眠るようにもなってくれました。

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すっかり人に慣れ、家猫となったほたてくんは治療を続けながら、心から愛してくれる里親さんと出会える日を待っているそう。

愛情は、種を越えて伝わる――。そう教えてくれたほたてくんの幸せな日々が、末永く続くことを祈りたいものです。