2023年5月16日、投稿者さんは普段あまり通らない高速道路を運転していた時、中央分離帯に黒猫がいるのを発見。警察にも協力してもらい、炎天下の中、舌を出して座る黒猫を救助しようと奮闘しました。
猫を気にかけた投稿者さんは高速道路を降りてすぐ、道路の管轄へ連絡。すでに他の人からも連絡が入っていたようで、「保護に向かっている」という返答を聞き、投稿者さんは安堵しました。
しかし、夕方、猫のことが気になり、再度、道路の管轄へ電話をすると担当者から、思わぬ言葉が。「猫は逃げました」と言われたのです。
担当者によれば、救助は委託会社に任せてあったよう。詳細を聞くため、委託会社に連絡をすると、猫はまだ中央分離帯にいることが判明。委託会社は、近づくと逃げる猫を見て、これ以上の救助活動は危険だと判断し、捕獲を断念したのです。
事実を知った投稿者さんは再度、道路の管轄へ連絡するも、保護は難しいため、監視カメラで見守るしかないと告げられ、不安な気持ちに。そこで、警察に連絡。すると、高速警察隊が救助に向かってくれました。
パトカーに次いで、投稿者さんも現場へ。すると、猫は中央分離帯でだらんと横たわっている状況。その様子を見て、遅かったのか…と投稿者さんは後悔しました。
ところが、次の瞬間、猫の尻尾に動きが。生きていることを知り、投稿者さんは警察と一緒に救助を試みましたが、猫は数m逃走。救助のため、保護猫団体や動物病院など捕獲機が借りられそうなところに連絡をするも難しく、捕獲は困難を極めました。
しかし、とある動物病院へ電話をした時、事態を知り、救助のためにこちらへ向かっている保護団体がいることを知ります。
日が暮れた頃、投稿者さんはその保護猫団体と合流。警察に数分間だけ交通規制をしてもらい、猫をタオルで抑え、4人がかりで捕獲を試みることになりました。
失敗は許されない、この計画。祈るような思いで行うも、1度目は上手くいかず…。しかし、2度目は手を噛まれながらも、なんとか成功。
猫は保護団体が前もって連絡していた、夜間診療中の動物病院へ。極度の脱水症状と栄養失調に陥っており、腎臓の数値が低いため再検査が必要ではあったものの、怪我はありませんでした。
猫ちゃんは、そのまま保護団体のもとで過ごすことに。5日後に投稿者さんが会いに行くと、体調は順調に回復しており、「ハイウェイスター」という、かっこいい名前を貰っていました。
しかし、その後、ハイウェイスターくんは皮膚全体に火傷をしていることが分かり、入院。原因は、高速道路のアスファルトに長時間いたことだったそう。
お見舞いに行くと、そこには火傷の跡が痛々しいハイウェイスターくんの姿が。しかし、食欲はあり、体重も1kg増えるなど、嬉しい変化があったそう。
暑い中、ひとりで頑張ったハイウェイスターくん。しっかりと火傷を治した後、穏やかに暮らせる里親さんとの出会いが待っていてほしいものです。