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緊急レスキュー!ゴミを漁って生きていたガリガリの黒猫…保護主さんが涙した新しいおうちでの寝姿

緊急レスキュー!ゴミを漁って生きていたガリガリの黒猫…保護主さんが涙した新しいおうちでの寝姿

SNSで「ガリガリに痩せた黒猫・いとちゃんが保護され、新しい家族と出会うまで」を描いた動画が120万再生超えを記録し、多くの猫好きさんの心を揺さぶりました。

主役は、元野良猫の黒猫・いとちゃん。発見当時は生後6〜7ヶ月ほどの女の子でした。痩せ細った体でゴミ袋に顔をうずめ、必死に食べものを探していたといいます。

保護したのは、Instagramアカウント『あくのあ』で保護猫活動の様子を発信しているあくのあさん。

今回はあくのあさんにお話を伺い、動画では語られなかった保護の舞台裏から、いとちゃんが心を開くまでの日々、保護活動に込める思いまでを紹介します。

シニア猫を保護した帰り道、ゴミ袋に顔をうずめる黒猫と出会った

その光景は、思わず目を疑いたくなるもの

その日は、あくのあさんが別の地域でボロボロのシニア猫を保護し、動物病院へ預けた帰り道でした。そこで目に入ったのが、ゴミ袋に顔を突っ込んでいる一匹の黒猫です。

あくのあさんの近所にも外猫はたくさんいますが、最近はゴミを漁る猫をほとんど見かけなくなっていたそう。

ほとんどの外猫は、誰かしら心ある方のお世話になっていて、最低限のご飯はもらっていると思います。

まだ若そうなのに、ガリガリに痩せてゴミを漁っている姿にショックを受け、「絶対に保護しよう」と決意しました。

すぐに捕獲器を届けてもらう手配をし、到着までの間はシニア猫のために持っていたキャットフードを少しずつ与えて時間をつないだそうです。

ひとつの命を救った帰り道に、また小さな命と出会う。偶然とは思えない巡り合わせです。



体はベタベタ、片目には猫風邪の跡…外での日々を物語る姿

やっとまともなご飯を食べられて、本当に良かった…

保護されたいとちゃんの体は、とにかくベタベタで生臭かったそう。さらに片目は猫風邪の影響で色が変わり、目ヤニも止まらない状態でした。人をひどく怖がり、怯えきっていたといいます。

おそらく、いつも回転寿司屋さんのゴミを漁っていたようです。あまりの汚れに、初診時に病院でシャンプーをしてもらうことになりました。

怖がって暴れてしまうため少しだけ鎮静剤を使って洗ってもらいましたが、それでも一度では綺麗にならないほどの汚れだったのを今でも覚えています。

そんないとちゃんが、夢中でご飯を食べる姿。あくのあさんの胸には切なさがこみ上げたそうです。

フェンスを越えて2階まで…超高速で逃げる怖がりさん

少し警戒しながらも、あくのあさんを真っ直ぐに見つめる瞳

保護からしばらくは、ケージの中でもトイレの陰に隠れたり、バタバタ暴れたりしていたいとちゃん。それでも少しずつ心を開き、あくのあさんの手からおやつを食べてくれるようになりました。

時間はかかりましたが、やがて撫でられるのもブラッシングも大好きに。「撫でて」とコロンと寝転んで甘えるまでになったのです。

ところが、臆病な性格はなかなか変わりません。気持ちよさそうに撫でられていても、急な物音や他の子の動きがあると、ものすごい勢いで逃げ出してしまいます。

あっという間にフェンスを飛び越えて2階まで走って行ったり、高いところから他へ飛び移ったり…他の猫たちとは比べ物にならない動きの速さにビックリ。

そこであくのあさんは、いとちゃんが安心できるよう、優しく声をかけながら撫でることを心がけたといいます。

意外だったのは、同居するワンちゃんとの関係です。犬が苦手な猫は多いものの、いとちゃんは人に慣れるのと同時に、ワンちゃんのそばでも過ごせるようになりました。

とはいえ、ワンちゃんが外に向かって吠えた瞬間には、一目散に2階へ避難していたそう。

ビックリしたら、とりあえず2階まで逃げるニャ!

お申し込みはあっても…なかなか進まなかった里親探し

里親募集を始めると、小柄な黒猫のいとちゃんには何件かお申し込みがありました。

しかし、脱走のリスクが高いことや、お届け後すぐにスリゴロと懐くタイプではないことなどから、お見合いまでは話が進まなかったとのこと。

「二度と過酷な外に出てほしくない」。その思いから、あくのあさんは一時期、里親探しを諦めかけたこともあったといいます。

そんな中で出会ったのが、今の里親さんです。連絡をもらった時からの熱意、保護猫への理解、脱走対策の徹底への協力、以前一緒に暮らしていた動物への向き合い方。

その一つひとつから、「この方にならいとちゃんをお願いできる」と感じたそうです。

この人たちなら、大丈夫な気がするニャ

こうして新しいおうちに迎えられたいとちゃん。里親さんは、いとちゃんが眠るまで撫で続けてくれるような優しい方でした。

その姿を見たとき、あくのあさんの目から涙がこぼれたといいます。そこには、嬉しさだけではない思いがありました。

仕事と保護っ子たちのお世話などが忙しく、いとちゃんだけを思う存分撫でてあげることはできませんでした。いとちゃんは撫でてアピールができる子ではありますが、多頭の中の一匹です。

それまで満足いくまで撫でてあげたことも、撫でていて眠ったこともなくて。撫でて貰いながら眠っているいとちゃんを見た時は、嬉しい気持ちとこれまでを謝りたい気持ちで涙が出ました。

ずーっと撫でてもらえるなんて、夢みたいだニャ…

たくさんの命を預かる保護主さんだからこその葛藤と、一匹に愛情を注げる家族だからこそのぬくもり。そのどちらもが、今のいとちゃんにつながっているのでしょう。

「外では生きていけない子を保護する」保護主さんが語る思い

最後に、あくのあさんに今のいとちゃんへの思いを伺いました。

過酷な外の生活で、どれほど空腹で怖くて寂しい思いをしていたでしょう。よく頑張って生きていてくれたと思います。今回思い切って里親さんに繋げて、本当に良かったと思っています。

いとちゃんの幸せな姿はあくのあさんにとって喜びと安堵であり、自信にもつながったとのこと。

あくのあさんが保護するのは、基本的に「このまま外では生きていけない子」です。そのため、保護する子のほとんどは子猫か病気の猫になります。

あくのあさんの想いによって守られた、この愛らしい寝顔

子猫は里親さんが見つかりやすい一方、病気の猫はおうちに残ることが多く、キャパシティはとうに超えているそうです。それでも「私に出来ることをコツコツやっています」と話してくれました。

外でご飯をもらって食べている猫ちゃんは本当に多いです。ご飯を食べている時はおいしそうに幸せそうに食べていますが、時には危険な思い、怖い思いをたくさんしています。

野良猫は、毎日奇跡の連続で生き延びているのです。皆さまもたとえ保護できなくても、過酷な外の生活で生きている子のために出来ることをできる範囲でしていただけたらと思います。

一人ひとりの働きかけが、猫たちの命を救うきっかけに

ゴミ袋に顔をうずめていた小さな黒猫は、今、撫でてくれる手のぬくもりを感じながら眠れるように。

その裏には、偶然の出会いを見逃さなかったあくのあさんと、いとちゃんのペースに寄り添った里親さんのふたつの優しさがありました。

いとちゃんが幸せをつかむまでの軌跡は、Instagramアカウント『あくのあ』でチェックできます。懸命に生きる保護猫たちの姿とあわせて、ぜひ動画でご覧ください。