小さな命たち

こんにちは、うりママです。

来週の15日はうりの四十九日になります。

まだそれだけしか経ってないのかという気持ちと、
もうそんなに経ったのかという気持ちで複雑です。

たくさんお花やお菓子をもらいました。

ありがとうございました。

うりの写真はたくさん載せて皆さんに見ていただきたいのですが
いまはまだ写真を見るのもつらいので…

もう少し時間をください。

今はうりのことは心に固く蓋をしている感じです。
思い出すとその場で泣いてしまうのはわかっていますし、
また立ち止まってしまうからです。

本当は立ち止まって永遠に前に進まず、毎日泣いて思い出の中だけで生きていきたい…。
最初はそう思いながら毎日泣きながら過ごしていました。

そんなとき、私は新しい命と出会いました。

今回はその小さな命たちのお話をしたいとおもいます。
かなりの長文になります。

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うりとの再会を信じ、毎日うりと出会ったところを散歩していました。
あれからは散歩が日課になっていました。

そして、まだ肌寒い夜。
なんとその近くで生まれて間もない5兄弟をみつけました。
小さいのにみんな風邪をひいていたので、保護して病院に連れて行きました。

三毛の頭が茶色の「ミケチャ」、三毛の頭が黒色の「ミケクロ」、サビキジの「サビ」
茶白の「チャシロ」、茶色の「チャー」、ととりあえず名づけました。

当時はくしゃみと鼻水を垂らしていたので、お薬をのませながら毎日2時間おきのミルクをあげていました。

しかしミルクの飲みも少なく、体重も少し増えたり、平行したり…
とにかくミルクをあげて保温をして見守ることしかできませんでした。

そしてある日の深夜、1番体の小さな子「ミケチャ」を抱えたときに体温が低くなって呼吸が荒くなっているのがわかりました。
直感的にまずいと思い、ミケチャの保温を十分にして様子を見ていると少し体温が戻り温かくかくなっていました。
時間は深夜の3時だったので、次のミルクまで2時間だけうとうとと仮眠をしました。

そして2時間後に目を覚ました時もうミケチャは冷たくなっていました。
2時間前は動いていた命がもう動かなくなっていて、また小さな命が救えなかったのか大泣きし、悔み、あのとき2時間眠ったことを後悔しました。

次の日に病院に連れて行くと肺炎になりかけているとうことで、
ミケクロとサビは入院させました。
毎日あいた時間は面会にいき、肺炎気味のためミルクを自力では飲めないので鼻管をつけながらも、ふたりの頑張っている姿をみて泣きました。

風邪の症状も少しだけ落ち着いてきたときでした。
病院からミケクロのおしっこがでてないと連絡がきました。
おしっこが作られていないので、急性の腎不全だと聞かされました。
小さすぎる体にはどうすることもできず、明日まで持たないといわれました。

どうして…と、泣き崩れました。
こんなにも小さい体で頑張っているのに、どうしてこの子が…
何もできない自分がせめて命を分ける事ができたら…
ずっとそんなことを考えていました。

そして次の日、朝一番に面会に向かう車の中でミケクロが天使になったことを電話でききました。

駆け付けたときはまだ温かさが少し残っているのに体は動かなくなっていました。
そのとき泣いている私に
先生が「生きている子たちを優先するために立ち止まらず頑張るしかない、だから一緒に頑張ろう」と言われ、もう泣きたくないと心の底から思いました。

私は、体が少し大きめのチャシロとチャーを担当し、2時間おきのミルクと保温そして自宅でネブライザをしてふたりの様子をみていました。

そしてミケクロがなくなった日の夜、チャーとチャシロがいつもより鼻がぐずぐず言っていたので気になりながらもネブライザをして、寝る前のミルクをあげようと思ったときでした。
チャーとチャシロは横になっていましたが、チャシロのお腹が動いていませんでした。

え?っと思い抱きかかえるとまだ温かいのに体は動かず、朝にみたミケクロと同じ様子でした。
その前にふたりの様子を見てたのは1時間前でした。

チャーをみると、チャーも苦しそうに胸で呼吸をしていました。
見ていない時間にまた動かなくなってしまうのではないかと思い、眠らず朝までその日はチャーをみていました。

朝1番にチャーを病院に連れいくと、入院しているサビも肺炎をぶり返していました。
同じタイミングでみんな肺炎になり、チャシロはそれで前の晩に動かなくなってしまいました。

抗生剤をかえ、病院の酸素室にチャーを預け、
ミケクロとチャシロのお葬式にその日行きました。

夕方。残ったサビとチャーは、少しづつ薬が効いてきたのか呼吸も落ち着いていました。
サビは入院したままでチャーは呼吸もかなり落ち着いたのでお家に連れて帰りました。

そしてその夜、病院からサビが天使になったとの報告の電話がありました。

5兄弟だったのが、チャーひとりなってしまい、最初にミケチャがいなくなってしまった日から丁度1週間がたっていました。

ちいさな命がひとつづつ消えていき、もっと早くに保護してたら…とタラレバばかりが頭をよぎりましたが、
チャーは生きようと必死に頑張ってくれていたので、過去を振り返る時間はないんだと言い聞かせ、チャーを見守り続けました。
その日から夜は30分ごとに起き、チャーの確認をして安心して…と繰り返しました。

こうして毎日朝を一緒に迎えられることは奇跡なんだと実感しました。

そして今日。

病院での検診で400gになっていました!

お家にきたときは180gでした。
いまではミルクもよく飲み、お腹はぽんぽこりんです。
風邪で開かなかった目もこんなに可愛いつぶらなお目目になりました。

まだ油断はできないですが、やっとみんなと同じスタートラインにたてた気がします!

チャー一緒に頑張ってくれてありがとう。
辛くて苦しかったけれでも頑張って乗り越えてくれて、チャーが今ここにいてくれることが奇跡だよ。
兄妹たちのぶんまで幸せになろうね。

そして最後まで兄妹たちの面倒をみてくださった先生には頭があがりません。
本当にありがとうございます。

子猫がこんなにも弱く、繊細な存在で、
大きくなるのにこんなにも大変だということを痛感しました。

2週間だけの小さな命たちでしたが、頑張った命がいたことを皆さんに伝えたかったので
今回はこの子たちのことを書きました。


うり、

4兄妹がそっちに行ったけど面倒みてあげてね。
って言っても、元気になった子猫たちにうりが踏まれて遊ばれて、
もうぼくつかれましたよ、ママ。って言ってるかな。

でもこの子たちはママが毎日くよくよ泣いてるから、
うりが気づかせてくれた命だったのかな。

今月15日のうりの四十九日だけは、少しだけ心の蓋をあけて、その日はうりのためにたくさんたくさん泣きたいな。
その日だけ、あのうりといた日に戻りたいとおもっているよ。

いつか心の蓋を完全に開けてうりの写真を眺めてたくさんお家にも飾って、それを笑顔で眺めたいな。

チャー、
私のもとに来てくれてありがとう。

お店のみんな、
泣いてくよくよしている私にいつも通り甘えて、傍にいてくれてありがとう。

みんながこうして健康にここまですくすく育ってくれたことも奇跡なんだよね。

みんなにもずっとの家族ができて幸せになれるように…

お手伝いさせてね

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うりセンパイ
小猫症(ドワーフキャット) 2015.7.7生まれの我が家のおうじさま。 奇跡の丸猫…じゃなくて、奇跡のチビ猫 体長18㎝、1.3㌔ ちっちゃくたって幸せだよね!