5歳の黒猫・くろあん(通称:ろん)くんと暮らしているAKRさんは、2019年3月からTwitterで『ろんの絵日記』を描いておられ、その作品は多くの猫好きさんの心を虜にしています。そんなAKRさんが手がけた『黒猫ろんと暮らしたら』(KADOKAWA)が、2019年11月15日(金)に発売!
5年前にろんくんと出会い、ねこ飼いデビューを果たしたAKRさんは黒猫のクールなイメージと、ろんくんが見せる愛くるしさのギャップに胸キュン。
お手をしておやつをねだったり帰宅すると三つ指を立てて出迎えてくれたりする、人懐っこくてかわいいろんくんのとの日常を絵日記として描くようになりました。
本作は漫画形式になっており、これまでにTwitterやブログで公開された作品よりもボリューミーな仕上がりに!
初公開の描き下ろし作品も50ページ以上収録しており、中でもイチオシなのが、AKRさんがろんくんの親戚と出会った時のエピソード。
描き下ろし作品の『ろん親戚と出会う』は、ろんの妹(もしかしたら姪っ子かもしれませんが)の黒猫と出会い、それにより、ろんのお父さんの話を聞くことができた…というエピソードです。ちょっとほっこりするお話しなので、ぜひぜひ見ていただけると嬉しいです。
そう語るAKRさんは、本作に深い猫愛も込めています。
実は、私が人生で初めて抱っこした猫がろんでした。猫飼い初心者の自分が、元野良で保護猫だったろんにビビッと運命を感じ、脇目も振らずに引き取りを決めてからこんなに楽しく暮らしてるよってことをめいっぱい、愛情を込めて描きました。
現在、猫を飼っている方には「あるある!」と楽しんでいただきたいですし、これから猫を飼おうかと考えている方には「保護猫という選択肢もあるなあ」と、ろんのことをフワフワ思い浮かべていただけたら個人的には100点満点です。すべての猫、保護猫、野良猫たちが優しい人と出会えるといいなと思っています。
日頃から、ろんくんへたっぷりと愛情を注いでいるAKRさん。
その想いを感じ取っているからか、お家に迎えた頃と現在では、ろんくんに“ある変化”が。
引き取った頃よりも、ろんは段々気を使わなくなってきました。昔は子猫ながら「そんなに気を使わなくていいから!」と、私が焦るくらいでした。カーペットに出すまいと、ヨロヨロしながらフローリングまで移動して吐いたこともあります。
しかし、今では何をしても飼い主は嫌がらないと分かったのか、ほどほどに気を使う程度になりました。飼い主的には嬉しい成長です。
お互いを大切に思い合いながら共に時を刻んでいるAKRさんとろんくんの日常は、猫と暮らすことの楽しさや面白さを知るきっかけにもなります。
みなさんのおかげで、こうして本にさせていただくことができました。友人たちとの間で地味に公開していくつもりだった絵日記が、まさかまさかの本になり「黒猫いいですね、かわいいですね」と、お声がけいただけるまでになりました。
ベスト・オブ・嬉しかったのは「黒猫の子猫が捨てられていたのですが、ろんのことが頭によぎり、拾って飼うことにしました」とメッセージをいただけたことです。ちょっと泣きました。すべての猫、猫飼いさん、猫を飼ってないけど好きだよというみなさんに幸あれ…!
クスっと笑えて心が温かくなる本作は黒猫のかわいさはもちろん、ネコという動物の愛くるしさも伝わってくる一冊。黒猫飼いの方以外もぜひ、手に取ってみてください。