海外の保護猫活動家のタキスさん。
たくさんの猫を保護するシェルターを運営しています。
ある日、道端でかわいそうな猫を見つけました。
頭を缶に突っ込んだところ、抜けなくなってしまっているのです!
タキスさんは急いで猫を車に連れてきて、そっと缶を外してあげました。
猫はお礼を言うどころか、盛大に「シャー!」と威嚇し、外に出たがります。
タキスさんは悩みました。
「保護することもできる、しかしシェルターでたくさんの猫と暮らしたいタイプの猫なのか…?」
そこで車のドアを開け、外を示してから、猫に提案しました。
「温かい家か、自由な暮らしか。10数えるから、その間に考えるんだよ」
「1」「2」「3」…カウントが始まりました。
現在カウントは「6」。
猫は「ニャン生」を左右する選択について、考えているようです。
「9」
ついにカウントは「9」までやってきました。
猫はじっとこちらを見ています。
タキスさんはもう一度言ってみました。
「9」
「…9」。
再度、念を押すタキスさん。
猫は、出ていかないどころか、若干むっとしているように見えます。
でも、タキスさんが疑うのも無理ありません。
ついさきまで、猫はすごく怒っていたのですから。
猫は去勢手術を経て、シェルターに到着しました。
病院ではタキスさんの手にかみついて暴れたそう。
しかし、タキスさんが食事を与え、そっと頭を撫でると、気持ちよさそうに目を閉じました。
5日後には、すっかり甘えた様子で、頭をすりつけてくるように。
缶を外してくれた恩を、いまさら思い出したのかもしれません。
動画の最後には、ふかふかのソファでくつろぐ猫ちゃんの姿が。
あの時「『温かい家』を選択してよかった」と思っているに違いありません。
コメント欄はタキスさんの献身的で自然体な言動に、たくさんの称賛が寄せられました。
また、それと同じくらい、猫が「ニャン生」についてじっと考える様子に笑顔になった人も多かったようです。
タキスさんと以心伝心の猫ちゃん、これからは信頼できる飼い主さんのもとで、安全で温かな生活が約束されています。