猫と人の間にも、必然のように思える出会いはあるもの。ある日、2匹の野良子猫を発見した投稿者さんは、一時保護しながら里親を探すことに。その中で子猫のかわいさに触れ、譲渡を悩むようになりました。
車で走っている途中、道路にずぶ濡れの子猫がいるのを発見した投稿者さん夫婦。急いで車を降り、現場へ行くと、そこには先ほど車内から見た子と同じ毛色の子猫がもう1匹いました。
投稿者さん夫婦はすぐに子猫たちを保護。おうちではまず濡れた体を乾かし、自宅にあった段ボールで子猫たちの簡易ハウスを制作。
幸い子猫たちには目立った外傷などなく、ミルクも元気にゴクゴク。投稿者さんの介助により、排泄もきちんと済ませることができました。
温かい部屋の中で栄養を補給した子猫たちはすっかり元気になり、段ボールで作ったハウスから脱走するように!体に登ってくる姿を見て、投稿者さんは嬉しい悲鳴をあげました。
後日、投稿者さんは子猫たちを保護した現場へ行き、親猫や兄弟猫がいないか捜索。幸いにも、他に悲しい思いをしている猫はおらず。近隣住民の話から、子猫たちは親とはぐれた野良猫であったことも判明しました。
帰宅後は再び、ミルクタイム。哺乳瓶の吸い口を千切ってしまったため、子猫たちは初めてミルクをお皿から飲むことに。必死なあまり、お口の周りが真っ白になってしまうというかわいらしいハプニングが発生したものの、子猫たちはしっかりと栄養補給。
共に女の子であることが判明した子猫たちは里親が見つかるまで、飼い主さん宅で暮らすことになりました。
一時的とはいえ、家族の仲間入りを果たした子猫たち。先住猫ちゃんたちのリアクションは威嚇をしたり、無表情だったりと様々でしたが、対面は無事成功。
保護2日目も、投稿者さんの1日はミルクタイムからスタート。体重わずか255gの2匹が快適に成長していけるよう、投稿者さん夫婦は徹夜で倉庫部屋を片付け、子猫部屋に変更しました。
子猫部屋には続々と、投稿者さん夫婦が用意したおもちゃが置かれていきます。サメ型のツメとぎやカラフルな段ボールハウスなどを前に、子猫たちは大はしゃぎ!
少しずつ家猫生活に慣れてきた子猫たちは、子猫部屋の隣室も探検。元ボス猫の先住猫・ボス吉ちゃんとも、ちょっぴり交流を図りました。
保護5日目には初めて廊下を探索。先住猫ちゃんがくつろぐお部屋にも侵入するなど、活発な姿も見られました。
子猫たちは日を増すにつれ、活発になっていき、保護から1週間経った頃にはボス吉ちゃんの尻尾で遊ぶ場面も。
ふわふわな尻尾に興味を示す子猫たちを見て、投稿者さんはボス吉ちゃんを教育係に任命。まだ威嚇はするものの、ボス吉ちゃんもまんざらではないようで、時折、子猫の様子をチェックしに来るようになりました。
そんなある日、プチハプニングが。なんと、子猫ちゃんがボス吉ちゃんの体をタッチし、怒りの鉄拳をくらってしまったのです。
ヒヤっとした投稿者さんは、すぐさま子猫たちを専用の部屋へ戻しました。しかし、実はボス吉ちゃん、さほど怒ってはいなかったよう。ちょっかいをかけられることに少し嬉しさを感じているのか、その後は子猫ちゃんたちを追い、自ら子猫部屋へ。
仲がいいのか悪いのか分からない猫ちゃんたちの読めない関係性に、投稿者さんは頭を抱えてしまいました。
その後、子猫ちゃんたちは初めての離乳食を経験。動物病院での便検査やノミダニの駆除なども済ませ、やんちゃな姿を披露しながら、里親さんが見つかるのを待ち続けました。
すると、保護12日目、里親探しに進展が。2匹のうち1匹に面会希望の連絡が入ったのです。しかし子猫のお世話を担当していたパパさんは別れが辛く、食事も喉を通らない状態に…。
そこで、奥さんと話し合い。子猫への情は捨てきれませんでしたが、話し合いの中で現実的な奥さんの意見を聞き、別れを覚悟。なんとか自分の気持ちに折り合いをつけ、別れの日を迎えました。
ところが、予期せぬ出来事が!なんと、奥さんは里親希望者が現れていない残りの1匹をお迎えしようと、こっそり決めていたのです。
秘めたる決意を知ったパパさんは、再度奥さんと話し合い。その結果、譲渡予定だった子猫も、投稿者さん宅の子になることに。子猫姉妹は引き離されることなく、投稿者さん夫婦と本当の家族になったのです。
引き続き、無邪気な子猫たちに振り回されながら、てんやわんやな生活を送ることになった投稿者さん夫婦。自宅で暮らす4匹の子猫はみな、投稿者さんにとって出会うべくして出会った命だったのかもしれません。