コロナ禍に雪の積もる山奥で懸命に生きる猫に心打たれ、一般社団法人 動物愛護団体キーテイを立ち上げた投稿者さん。この日は、外猫の保護中に立ち寄ったスーパーの入り口で1匹の成猫に遭遇。店員から、猫ちゃんの壮絶な暮らしを知り、保護を決意しました。
猫ちゃんは3日前、突然スーパーに現れたよう。人懐っこいようで、初対面なのに膝へ手をかけ、ご飯をねだってきました。

飢えているようで体は、ガリガリ。目は、目ヤニで塞がっていました。
目ヤニを拭いてあげた投稿者さんは保護が必要だと感じましたが、他の猫ちゃんを保護しようとしている最中だったため、躊躇ったそう。

しかし、店員さんから猫ちゃんが男性客に蹴られたことがあると聞き、保護を決意します。
投稿者さんが抱き上げると、猫ちゃんは暴れもせず、すんなり捕獲機の中へ。あまりにも甘えん坊なため、迷子猫ではないかと思い、動物愛護センターの情報を確認しましたが、当てはまる子はいませんでした。

よほど飢えていたのか、猫ちゃんはご飯を貰うと、ものすごい勢いでモグモグ。あっという間に完食し、お皿まで綺麗に舐めました。

猫ちゃんは、人の膝に乗るのが好きなよう。膝の上で撫でられると、ゴロゴロと喉を鳴らして喜びます。

投稿者さんは何度拭いても止まらない目ヤニを、こまめにケア。猫ちゃんはやや抵抗しながらも、暴れずケアをさせてくれるお利口さんです。

元気でピカピカになってほしい――。そんな願いから、名前は「元気」くんに決定。その祈りに応えるかのように、元気くんは保護後、たくさんご飯を食べ、飼い主さんとのスキンシップを楽しみました。

数日間、様子見しながら体力をつけた後、元気くんは動物病院へ。検査の結果、猫エイズキャリアであることが判明。肝臓と胆のうの数値が高く、胆のうには炎症が見られました。

猫風邪も患っていたため、元気くんは風邪薬と肝臓の治療薬を服用することに。投稿者さんは他の猫ちゃんを保護する予定があったため、元気くんは一時的に預かりボランティアさん宅で過ごすことになりました。

元気くんはボランティアさんにもすぐに慣れ、たくさんご飯を食べ、猫じゃらしで遊ぶなど、元気な姿を見せてくれたのだとか。

蹴られても人間を信じ、SOSを発してくれた元気くん。ピュアで頑張り屋さんな個性を愛してくれる里親さんとの出会いが得られますように。





