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前足が折れ曲がった子猫を緊急保護――“愛犬家”が小さな命を繋いだ感動の24時間

前足が折れ曲がった子猫を緊急保護――“愛犬家”が小さな命を繋いだ感動の24時間

愛犬と夜散歩をしていた投稿者さんは親猫を呼ぶような子猫の声を聞き、現場へ。すると、そこには前足が折れた愛猫が…!消えそうな命を置き去りにすることなどできず、保護を決意しました。



散歩後、猫の鳴き声が頭から離れなかった投稿者さんはコンビニで缶詰を買い、現場へ。鳴き声を頼りに暗闇の中を捜索すると、前足が折れ曲がった子猫を発見しました。

子猫は鳴きながら、投稿者さんが差し出した缶詰をモグモグ。よほど空腹だったようです。

投稿者さんは保健所や警察に連絡をしましたが、野良猫の保護はできないと断られてしまったそう。深夜であったため、動物病院への電話も繋がりませんでした。

そこで、自宅で保護しようと決意。子猫は前足が折れ曲がっているものの、元気はあり、動くこともできました。

ひとりになるのが不安なようで、投稿者さんの体をよじ登り、スキンシップを試みることもあったようです。

投稿者さんは有休を貰い、翌朝、動物病院を受診。子猫は生後2~3ヶ月ほどの女の子。前足は、本来2本あるはずの骨が1本しかないという先天性の形成不全であることが分かりました。

痛みはないものの、前足の状態は治ることなく、他にも先天的な疾患が見つかる可能性がある――。医師からそう聞いた飼い主さんは、最後まで責任を持つ覚悟を改めて固めました。

しかし、同じ時間に愛犬のワクチン接種に来ていた女性から話しかけられ、事情を話したところ、子猫を迎えたいとの返答が。投稿者さんは自分で飼育すると決めていたため、申し出を断りましたが、帰宅中、心境に変化が起きます。

女性宅は先住猫もおり、家族で面倒を見られる環境。一方、自身は猫の飼育経験がない初心者だったからです。本当に子猫が幸せになれる家はどちらなのか。そう悩んだ末に下したのは子猫を女性に託すという決断。

投稿者さんは、女性に子猫を譲渡するまでの限りある時間の中で思いっきりスキンシップを取り、愛を伝えました。

綺麗になってお迎えしてもらおうとの思いから、シャンプーも決行。最善の状態で自分のもとから旅立ってほしかったのです。

譲渡当日は子猫と出会えた嬉しさや別れる寂しさなどが入り混じり、号泣。すると、譲渡先のお母さんが優しいハグをしてくれました。

先天性の形成不全によって大変なことがたくさんあった分、これからは思いっきり幸せになってほしい――。そんな願いを抱きながら、投稿者さんは帰宅。引き渡し後は里親さんからの近況報告に癒される日々を送っています。

優しい人たちの協力によって、安心できる生活を手に入れることができた猫ちゃん。これからも自分らしく、楽しい家猫ライフを満喫してね。