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目の色がウクライナの国旗!国内外で癒されると話題になった「Ukraine cats」

連日、報道が続いているロシアとウクライナの抗争に心を痛めている人は多いもの。そんなご時世も関係して注目が集まったのが、ウクライナの国旗と同じカラーの目を持つ、珊瑚ちゃんとくららちゃん。

飼い主のルカクラさんが、この写真を投稿したのはロシアのウクライナ侵攻が始まってから、わずか4日後のこと。

当時、飼い主さんは大変な思いをしている人たちがいるのに、平和な環境でインスタグラムを更新している自分に罪悪感を抱いていたそう。

しかし、オッドアイな愛猫たちが「Ukraine cats」と話題になり、「癒される」という言葉を貰えたことで心境が変化。直接の力にはなれなくても、みんなでウクライナの平和を願うのも大切なことだと思えるように。

その後は「1日も早くウクライナに安心して暮らせる日常が戻ります様に」と祈りつつ、明るさと癒しを心がけてポストを続けています。

多くの人に笑顔を届けた、「Ukraine cats」。そんな2匹のニャン生にも、知られざる波乱万丈がありました。

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心に傷を負っていた猫&人嫌いの珊瑚ちゃん

今でこそ飼い主さんに心を開き、甘えん坊になってくれた珊瑚ちゃんですが、お迎え当初は心に傷を負っており、人も猫も大嫌い。

子猫時代の珊瑚ちゃん

動物愛護団体に保護された子でした。物品もダメなものが多く、譲渡先を探すのが難しいことから、うちに来てもらいました。

袋や大きな布、棒状のものを怖がる姿を見て、飼い主さんは珊瑚ちゃんが受けた心の傷に胸が痛むと同時に、これ以上嫌な思いをしたり、無理をしたりしなくてもいいような暮らしをさせてあげようと決意。

人馴れは望まず、快適な環境作りや健康管理、娯楽の提供に徹することにしました。

しかし、先住猫のルカくんの優しさにより、珊瑚ちゃんは徐々に開いてくれるように。

おうちで一番である古株のルカくん(左)

ルカくんは、ミルクボランティアをしていた時に兄弟で預かった子猫。

一度、里親のところへ行きましたが、シャムミックスで毛色が茶色く変化したため「他の子と交換して」と返されたので、我が家で引き取りました。

互いに悲しい思いをして通じ合う部分があったのか、初対面時、珊瑚ちゃんはケージ越しに助けを求めるような声でルカくんを呼んだのだそう。

そこで、試しにケージを開けてみると、ルカくんが中に入り、互いに毛づくろい。驚いた飼い主さんはすぐに譲渡主さんに電話し、「奇跡が起きた!」と喜び合いました。

以後、珊瑚ちゃんは飼い主さんにも心を許すようになり、おしゃべりに付き合ってくれるまでに。

大胆なへそ天姿も披露!

私が何か言うと、「ピャッ」とかわいい声で何度もお返事してくれます。うちに来た当初諦めていた珊瑚とのコミュニケーションは、とても幸せな時間です。

儚げだった少女がお笑い担当に!

一方、くららちゃんは珊瑚ちゃんが心を開いてくれた頃に出会った子。

子猫期の1枚

お外で暮らしていたくららちゃんは白猫であることも分からないほど汚れており、感染症を患っていました。

飼い主さんは治療に励むも、珊瑚ちゃんとルカくんとの良好な関係性が崩れるのを危惧し、くららちゃんは元気になったタイミングで里親を探すつもりだったそう。

しかし、ルカくんと珊瑚ちゃんが予想以上にくららちゃんを受け入れてくれたため、家族の一員に。

ルカはドア越しにコミュニケーションをとり、隔離しているくららと仲良くなっていました。くららはウールサッキングが酷く、他の方にお任せできる状態ではなかったですし、珊瑚と風貌が似ていることにご縁も感じました。

くららちゃんの教育係に就任したのは、意外にも猫嫌いだった珊瑚ちゃん。

くららちゃんが1歳になるまではお転婆を許しながら、まるで母猫のように甲斐甲斐しくお世話をし、その後はダメなことをすると叱っていたのだとか。

伸び伸びと育てられたからか、くららちゃんは傍若無人な性格に成長。

大好きなのは、色々なところに隠しておいたフェルトボールを飲み水の中にチャポンと入れること。

現場を捉えることはできていませんが、愉快な気持ちでやっているのかなと感じ、飼い主さんの頬は緩みます。

儚げで、かよわい少女のようでしたが、デリカシーが迷子なお笑い担当になりました。いつもなぜ怒られているか分からない様子で、やんちゃを繰り返しています。

それぞれ違った個性を持つ3匹の愛猫は飼い主さんにとって、等しく愛しい存在。だからこそ、日常を写真に収める際にはフラッシュや強いライトは避け、無理強いをしないなど配慮。

猫と物を一緒に撮りたい時は、猫が物に興味を示して近づくまで待ちます。邪魔にならないように日常を切り取るつもりだと、猫のほうからキメ顔・決めポーズをしてくれる時があり、幸せな気持ちになるんです。

ちなみに、猫団子になる時は必ずルカくんが真ん中。

ルカは珊瑚とくららが見つめあって揉めそうな時、ダッシュしてきて間に入り、丸く収めてくれます。気づいて行動するスピードと博愛の精神を見習いたいです。

そう語る飼い主さんはミルクボランティアを経験したり、優しい愛猫たちの心身の傷に触れてきたりしたからこそ、野良猫礼賛な社会が変わってほしいと願っています。

外で生きる猫は逞しい、かわいい、美しい。それも嘘ではないけれど、人前に出ることができる猫は、ごく一部の比較的健康な猫が多いです。

ロードキルだけでも殺処分の何倍もの猫が命を落とし、病気で苦しみながら人知れず亡くなる子や虐待に遭う子もいる。だから、地域猫が保護猫のゴールではないことも併せて、今一度、猫の一生を考えてほしい――。

そんな想いを抱きながら配信し続けている愛猫写真は単に美しいだけでなく、人と動物、両方が穏やかに暮らせるようにとの願いが込められているからこそ、見た人の心に刺さるのかもしれません。