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コラ画像が有名!”長~いボディ”で人々を笑顔にした白猫が天国へ…愛で満たされた18年のニャン生

コラ画像が有名!”長~いボディ”で人々を笑顔にした白猫が天国へ…愛で満たされた18年のニャン生

長く伸びた、この白猫さんの写真はネット上で有名。様々なコラ画像に使用され、長年、多くの人々を笑顔にしています。

実はこの猫ちゃん、日本在住。残念ながら、2020年9月20日に天国へ旅立ちましたが、飼い主のmiyabi_2222さんとたくさんの思い出を作りながら、18年のニャン生を謳歌しました。

道路のセンターラインで寝ていた保護猫を家族に迎えて

猫ちゃんの本名は、シロちゃん。飼い主さんの旦那さんがバイクで走っていた時、センターラインの上で寝ていたシロちゃんを保護し、家族の一員になりました。

シロちゃんは痩せていたものの、幸い感染症は患っておらず、健康体。お転婆な性格で、飼い主さんたちが寝ている時に遊んで欲しくなると、枕元の障子を破りながら天井まで駆け登り、頭上で大鳴きすることも。

ドジなところもあって、ダーッと走ってキュッと曲がった時に、バタッと横倒しにコケたり、ストップしようとして滑り、壁に激突したり…。よく笑わせてもらいました。

有名になった“伸び写真”は、友人たちと家で飲み会をしている時に撮影したもの。

有名なコラ画像

抱っこしようと持ち上げた際、だらんと伸びたシロちゃんの長さに驚愕。酔いもあって、「伸びる~!」「ながーい!」と盛り上がりながら、写真を撮りました。

そうした思い出もあって、いつしか、飼い主さんはネット上ではシロちゃんを「のび子」さんと表記するように。

ネットの色々なコラは、私も主人も楽しませていただきました。たくさんの方にかわいがっていただいて、とても幸せでした。今でものび子さんを覚えてくださってる方々がいらっしゃるのは、とても嬉しいことです。

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勝気な甘えん坊で子猫にだけは激アマだった愛猫との思い出

シロちゃんが好きだったのは、お風呂に入ること。一緒にバスタブに入る時には気持ちよさそうにウトウト。

また、飼い主さんに頭を撫でられた時にも、シロちゃんの心は弾んでいたよう。

手のひらに後頭部を押しつけ、首の後ろを掻いてもらうのが大好きで、よくウットリとした顔を見せてくれたのだとか。

一緒に過ごした中で飼い主さんが忘れられないのが、勝気で甘えん坊な性格を痛感した瞬間。冬になると飼い主さんのベッドで一緒に眠るようになったシロちゃんは、布団に入りたくなると、枕をカリカリ。

それでも起きない時には実力行使。頬に肉球を押し当て、少し爪を出して“チクチク攻撃”を繰り出していたそう。

愛くるしい攻撃は布団に入ってからも、止まらず。お腹のところで丸くなったかと思えば、なんと、爪を引っかけて器用にパジャマをめくり、冷たい肉球を直に押し当て暖をとることも。

ヒャッ!ってなるくらい冷たかったけれど、それも嬉しかったです。

そんな女王様のような性格のシロちゃんでしたが、子猫にだけは甘々。ちび黒という子猫がやってきた時には面倒をみて、じゃれつかれたり、猫パンチされたりしても決して怒らなかったそう。

成猫期のちび黒ちゃん

しかし、ちび黒ちゃんが成猫に近づくと、先輩猫らしく教育的指導をスタート。突然、「もう子猫じゃないから、これからは遠慮しない!」と言わんばかりに反撃。

その時の、のび子さんの「フンッ!」みたいな表情と、ポカンとしたちび黒の顔が忘れられません。

我が子同然の愛猫を亡くしてペットロスに…

どこか人間味溢れる姿を見せ、たくさんの笑顔をくれたシロちゃんは頑張り屋さんでもあったよう。「耳介血種」や細菌感染による「化膿性腰椎炎」と闘い、病を乗り越えてくれました。

晩年には「慢性腎不全」と「慢性膵炎」を発症しましたが、治療を受けながら、猫らしく生活。飼い主さんはかかりつけ医と連携しつつ、愛猫のケアに励みました。

化膿性腰椎炎の時には食事を一切取らなくなり、元気になってからも自分からは食べようとしなくなったので、ご飯は1日に4回~6回、口の中に入れてあげていました。

しかし、ある日、異変が。ふと、シロちゃんの顔を見ると、呼吸困難のサインである「鼻翼呼吸」に。

鼻翼呼吸の映像

慌ててかかりつけ医に行ったものの、休診日。自宅に連れ帰った後、シロちゃんは呼吸の状態が悪くなり、息を引き取りました。

後日、病院に経緯を話すと、おそらく肺塞栓だろうと言われました。亡くなる前は元気で、猫じゃらしで遊んでいてくれたので、死が信じられませんでした。

生活の中心にいた愛猫を亡くしたことによるペットロスの苦しみは、想像以上。シロちゃんの食事の時間や薬の時間がくると、ソワソワ。何もする気が起きない日もあり、しばらく涙に暮れる日々を過ごしました。

そんな心の痛みを癒してくれたのが、同居猫たち。当時、シロちゃん以外に5匹の猫と暮らしていた飼い主さんは、その子たちのお世話をしているうちに、少しずつ悲しみが癒えていったそう。

それでも涙が止まるまでには、かなり時間がかかりました。大切な大切な我が子で、彼女がいる生活は本当に幸せでした。

家族から深い愛を注がれ、ネット上で多くの人から愛されたシロちゃん。その18年は、きっと、とても幸せなものだったはず。肉体はこの世になくとも、シロちゃんの愛くるしさは永遠に、多くの人の心に残り続けています。