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【950gの命に幸あれ】「保護するところから猫と出会いたい」が叶った!旅中に山道で“ひとりぼっちの子猫”を見つけて…

【950gの命に幸あれ】「保護するところから猫と出会いたい」が叶った!旅中に山道で“ひとりぼっちの子猫”を見つけて…

強い想いに引き寄せられる縁が、この世にはあるのかも…。そう思いたくなるような出会いを果たしたのは、namiさん。

保護した鬼無里(キナサ)くん

「保護するところから猫と出会いたい」と思っていたnamiさんは旅の最中、山道で1匹の茶白猫に遭遇したのです。

県外への旅中にポツンと佇む子猫と出会って

3匹の猫と暮らすnamiさんは以前、家族で保護猫カフェに初めて行った際、「保護するところから子猫と出会いたい」と思うように。お子さんも「ラピュタみたいに空から降りて来ないかな」と、かわいい妄想をしていました。

すると1週間後、願いは現実に。長野県から高知県へ向かう旅の最中、京都の山道で1匹の子猫を発見したのです。

顔や足は傷だらけ。痩せ細り、目は全く開かず、見えていない様子でした。

時刻は、午後9時。鹿やキツネがたくさん出る薄暗い山道で子猫は座り込み、namiさん親子が乗る車を通せんぼう。周囲に、きょうだい猫や母猫はいませんでした。

車を止めると、子猫は草むらへ。しかし、namiさんが車を降りて「ニャー」と呼ぶと、「ニャーニャー」と返事を返してくれました。

周囲の様子

声がしたほうへ行くと子猫は逃げも隠れもせず、じっと伏せていたそう。namiさんは保護し、ひとまず車へ招き入れました。

宝くじに当たりたいって願いは全く叶わないのに、猫を保護したいという願いは、すぐに引き寄せられました(笑)宝くじに当たるよりも、幸せだと思いました。

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ノミだらけの体を清潔にして先住猫と初対面

子猫は猫風邪を患っていたよう。水で濡らしたティッシュで拭くと、閉じていた目が開きました。

体にはノミやダニがたくさん。そこでnamさんはコンビニでお湯を貰い、体を清潔にしてあげました。

翌日、旅中のnamiさん親子は子猫がいた場所の近くにあった動物病院へ。幸い、健康状態は良好。生後2ヶ月ほどであることが分かりました。

体重950gの子猫に贈られたのは、「鬼無里(キナサ)」くんという名前。

鬼のない里、平和なパラダイスを願い、“鬼無里村”からとりました。

鬼無里くんはお迎え初日から猫トイレをしっかり使ってくれ、吐きそうな時にも自らトイレへ駆け込むという知的にゃんこです。

お迎え後、namiさんは動物病院でもらった虫下し薬をあげ、体についていたノミのフンもブラッシングで綺麗に落とし、お湯で揉み洗い。

ノミ・ダニが落ち切り、清潔な状態になってから先住猫たちと対面させました。

先住猫たちは、みなシニア猫。鬼無里くんとはやや温度差があり、動きについていけないことはあるものの、寝転がりながら尻尾で遊ぶなど、微笑ましい光景を見せてくれました。

保護3日目にしてくれた“愛の鼻チュー”に感動

フレンドリーな鬼無里くんは猫相手だけでなく、人間相手にも積極的にスキンシップをしてくれます。保護から3日目には喉を鳴らしながら、横になっているnamiさんの鼻にスリスリ&チュー。

それは、「大好きだよ」という気持ちを一生懸命に伝えようとする愛情表現らしいです。本当に大好きが伝わってきたあの鼻チューは、一生忘れません。

何をしていても、全てがかわいい。存在してくれているだけかわいい。そう話すnamiさんは、すっかり鬼無里くんの虜です。

なお、鬼無里くんは娘さんも日々、胸キュンさせているよう。おうちでは鬼無里くんに寄り添う娘さんの姿がたくさん見られています。

namiさんいわく、娘さんは保護時から鬼無里くんを助けてあげたい気持ちが強かったようで、日々のお世話も率先して行っているのだとか。

猫風邪の影響で、まだ目ヤニが出る鬼無里くんの目を毎日拭いたり、ブラッシングをしたりと懸命にケアをしながら、絆を深めています。

鬼無里も娘が大好きです。年齢的にも似た年頃なのか、遊び相手として認識しているようです。

過酷な赤ちゃん時代を過ごした分、これからは幸せに楽しく元気に過ごしてほしい。そう願いながら成長を見守り続けるnamiさんは、鬼無里くんのたくましさをリスペクトしてもいます。

先住猫に寄り添う姿

過酷な環境で24時間、体中が痒かった中、よくここまで生き延びてくれた。生命力の強さを痛感し、尊敬の気持ちでいっぱいです。

小さな赤ちゃん猫はこれからどんな自我を出し、大きく成長していくのか…。namiさん家族と一緒に温かく見守っていきたいものです。