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あの場に居合わせた男性にお礼が言いたい…交通事故に遭った子猫を泣きながら保護!4年後の姿に感動

あの場に居合わせた男性にお礼が言いたい…交通事故に遭った子猫を泣きながら保護!4年後の姿に感動

生後半年くらいで痛くて怖い思いをし、急に片目が見えなくなったのに、手術も治療もたくさん頑張ってくれた。今、元気でいてくれ、毎日癒しと幸せをくれること、生きてくれていることに伝えきれない、ありがとうがあります。

飼い主のさんが、そんな言葉を向ける翠ちゃんは元野良猫。

交通事故に遭い、一時は安楽死も提案される状態だった翠ちゃんは適切な治療と手厚い看病によって、「天真爛漫な性格」と言えるほど、元気になりました。

道路に横たわっていた瀕死状態の子猫を保護

2018年9月5日の夜。車を運転していた舞さんは、道路に横たわっている翠ちゃんを発見。

翠ちゃんは事故に遭ったようで、左目が飛び出しており、目と口から出血。体を動かすことはできないようでしたが、まだ息がありました。

舞さんは「頑張って。絶対に大丈夫だからね」と声をかけ、事前に連絡を入れて動物病院へ。

野良猫であったことから、病院では獣医師から「治療をせずに安楽死をすることも選択肢」と言われましたが、助かるのならば…と思い、治療をしてもらうことにしました。

厳しい状態であったため、翠ちゃんは即入院。翌日は休診日だったものの、病院側がお見舞いを許可してくれたため、舞さんは酸素室で点滴を受ける翠ちゃんのもとへ。

四肢の骨折や内臓の損傷は見られなかったものの、翠ちゃんは自力で立ち上がることができず。目は腫れが引いて引っ込みましたが、顎の骨折により、自力で食事をすることができませんでした。

命を紡ぐため、翠ちゃんは首の後ろに穴を開け、胃にチューブを入れる手術を受けることに。

また来るからねと声をかけると、か細い声でニャーと鳴いてくれたんです。

舞さんは毎日お見舞いに行き、翠ちゃんの心に寄り添い続けました。すると、翠ちゃんは入院5日目、自力で立って歩けるように。その姿を見て、舞さんは嬉しさを噛みしめました。

2週間の入院を経て、翠ちゃんは退院。退院当日から、翠ちゃんは甘えん坊。舞さんは1日4回、首のチューブからご飯を食べさせました。

食が細く、飽きやすい上にアレルギー体質であったので、ご飯選びには悩まされましたが、ドライフードを食べられるようになった時の嬉しさは今でも忘れられません。

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保護に立ち会ってくれた男性に翠の今を届けたい

翠という名前は、保護したのが“水”曜日であったことや翡翠のように綺麗な目をしていること、誰からも“好”かれ愛され、幸せになってほしいと思ったから。

左目は外傷性の白内障となり、失明してしまったのですが、だからこそ、目に着目した名前を…と思ったんです。

現在は定期的に病院で眼圧をチェックしてもらい、自宅では毎日、点眼でケア。

触る時はなるべく、見えている右目のほうから手を見せるようにしています。でも、見えていない左側からスリスリしてくれることも多く、愛おしいです。

すっかり元気になった翠ちゃんは天真爛漫な姿をたくさん見せ、舞さんを笑顔にしています。

仕事から帰ってくると、玄関までお迎えに来て、走りながら居間に誘導。その走り方がすごくかわいいです。

また、意外にダミ声であるのも、翠ちゃんのかわいいポイント。遊びをやめると「これ動かなくなったよ」と言っているかのように、ニャーニャーと鳴いて教えてくれます。

寝るよと言って部屋に行くと、必ずついてきて自分のベッドにダイブし、寝る支度をします。

自宅には3匹のお姉ちゃん猫が同居していますが、翠ちゃんは一番年が近い子と、よくおいかけっこやかくれんぼを楽しんでいるのだそう。

ウッドデッキを改造したキャットランを仲良しのお姉ちゃん猫と楽しむのも好き

先に、お姉ちゃん猫にお座りをさせながらおやつをあげていたら、「お座り」の言葉を聞いただけで、おやつがなくても走ってくるようになりました(笑)

毎日を全力で楽しむ、翠ちゃん。その姿を見るたびに、舞さんの胸には生きてくれていてありがとうという感謝の気持ちがこみ上げてきます。

実は翠を保護する時、泣きながら車の後部座席に乗せていたら、「まだ生きてますか?ひとりで大丈夫ですか?」と声をかけてくれた男性がいました。

一度は通り過ぎたものの、自身も猫を飼っているから心配で見に来たと言い、パニック状態の自分を気遣ってくれた、あの男性の行動が嬉しかったし、あの場に誰かがいてくれたことで安心できた―…。

当時の状況を、そう振り返る舞さんは、その男性に翠ちゃんの現状が届くことを願っています。

本当にありがとうございました。一本松の横にある道路で保護した翠は元気いっぱいに成長し、遊ぶのが大好きなめんこちゃん(※秋田弁でかわいい子の意)になりました。いつか会ってもらいたいです。

小さな命をなんとか救いたいと願った人たちの優しさによって、明るい未来を掴むことができた翠ちゃん。翡翠色の美しい瞳を輝かせて、これからも“生”を謳歌していくことでしょう。