沖縄で保護猫活動をしている「みぱね猫活係」さん。2022年の年末にゴミ捨て場に一人ぼっちでいた子猫を保護しました。
子猫は少し弱っているのか、自分から食べないので、シリンジで赤ちゃん用ミルクを与えます。しかし、お風呂に入って汚れを落とし、暖かい毛布に入るとひと息つけたのか、離乳食も口にするようになりました。子猫は男の子で、名前は「ちゃっぽ」。しっぽだけが茶色いところから名付けた可愛い名前です。
「これで安心」と思ったのもつかの間、大晦日を前にして、ちゃっぽくんは突然何も食べなくなってしまいました。喜んでいた離乳食にも口をつけません。注意深く様子を観察する投稿主さん。「目力はあるし遊ぶこともするので脱水はなさそうだ」と考えるものの、心配で仕方がありません。
あまりに食べないちゃっぽくんを見て、思い切ってフードを赤ちゃん用ミルクに切り替えました。自分からは食べないのでシリンジで給餌。ミルクもあまり飲まないので、3時間おきにあげることにしました。「病院に行かなくては」と必死で調べますが、年末年始にあいている病院がありません。
体重を測定すると20g減っていました。大事な子猫の時期に体重が減るのは一大事です。すると、お世話をする投稿主さんの祈る思いが通じたのか、ちゃっぽくんが、突然食欲を取り戻しました。離乳食をパクパクとまた食べるようになったのです。投稿主さんの心配を知ってか知らずか、満足気に肉球を舐めるちゃっぽくん。投稿主さんはほっと胸をなで下ろしました。
その後、すくすくと体重を増やし育っていくちゃっぽくん。まだ子猫なうえに、ドライフードが嫌いでウェットフードが大好きなので、長時間のお留守番はできません。可愛い子猫の時期をずっとのおうちで過ごして欲しい、早く里親さんが見つかってほしい、と願う投稿主さんです。
ちゃっぽくんは遊びが大好き。茶色いしっぽを振っていつまでも遊んでいます。「そろそろお開きにしようか」と投稿主さんが言っても「まだあそぶ!」とおもちゃに食らいついていきます。投稿主さんは元気になって本当に良かったと喜んでいます。
他にもたくさん猫を保護している投稿主さん。基本的に沖縄県内で里親を探すのはなかなか難しいと話しますが、気長にやさしい里親さんをまっています。
ちゃっぽくんはその後、何度かトライアルから戻ってきたものの、最終的には関東の優しい里親さんが迎えてくれて、ずっとおうちの子になったのだそう。
食の細かった小さな子猫が幸せをつかんだと聞いてとっても嬉しいですね。