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地上から8m下で動けなくなった子猫を救いたい――住民の気づきが生んだ“命の保護ストーリー”

地上から8m下で動けなくなった子猫を救いたい――住民の気づきが生んだ“命の保護ストーリー”

韓国のあるアパートでは、数日前から子猫の声が。実はこの子猫がいたのは、地上から8m下。取材班は住民から依頼を受け、自力で出られない子猫の救助に励みました。



近所の人は、大声で鳴きわめく子猫の声を聞いていました。取材班は住人に連れられ、鳴き声の発生源と思われる場所へ。シャッターに開いていた手のひらサイズほどの穴にカメラを入れ、中の様子を撮影しました。

すると、写し出されたのは暗闇の中で光る2つの目。実は鳴き声の主である子猫は、深さ8mの地下で身動きが取れなくなっていたのです。

この状況を知った住民たちは、子猫の救出に賛同。解体工事を始めると、8m下にいる子猫の姿を発見。救助隊は空腹である子猫を気遣い、カメラをつけてご飯を届けることに。飢えていた子猫は、ガツガツとご飯を食べ始めました。

食後、子猫は上を見ながら大鳴き。地上に出たい気持ちを懸命にアピールするかのような姿に、胸が痛みます。

取材班は専門家を呼び、ご飯を入れた捕獲機を子猫のもとへ送り、保護を試みることに。子猫は警戒した様子を見せましたが、捕獲は無事成功。

捕獲機は慎重に地上へ運ばれ、猫は久しぶりに日の光を浴びることができました。

保護後、動物病院で精密検査を行うと、子猫の胃には金属粉が…。あたりに散らばっていた金属粉を大量に飲み込んだ可能性があり、救助が遅れていたら悲惨な結末を迎えていた可能性があったそうです。

なお、子猫は退院後、救助を依頼した人のもとで一時保護されることに。安全な場所で、優しい里親との出会いを待っています。

鳴き声を気にかけていた人がいたからこそ、救われた子猫の命。ひとりぼっちで頑張った子猫に、早く温かい家族が見つかりますように。