アメリカのある駅。ホームから線路に向かって、はいつくばっている男性がいます。男性はジョンさん。ジョンさんの目線の先、線路の中には……、なんと子猫がいるではありませんか!
黒くて本当にまだ小さな子猫が、線路を走っています。ジョンさんとその仲間たちは線路に乗り出して、なんとか子猫の注意をこちらへ向けようとしています。猫の鳴きまねをしたり、おやつを投げたり。

そうこうしているうちに、電車がやってくるかもしれません。しかし、ジョンさんたちは捕獲棒をもっています。子猫がこちらへ来るようにしむけ、捕獲棒でアプローチしますが……、1回目は失敗。

「電車が来るまで、あと6分だ」ジョンさんたちに焦りが見え始めました。2回目、子猫がこちらへやってきます。「みんな、動かないで」捕獲棒をもったメンバーが、おやつに夢中の子猫に、そっと輪をかけました。捕獲成功です!

「捕まえた?」「大丈夫だ!」現場に、一気にほっとした雰囲気があふれました。応援に来ていた警察官が言います。「もう大丈夫だ。引き取り先を探すのを手伝おう」パニックだった子猫ですが、優しくなでてもらって、少し落ち着きを取り戻した様子。

2日後、ジョンさんのもとに一時預かり宅で、里親さんに甘える子猫の画像が送られてきました。仮名はルナ。かわいい女の子です。

コメント欄には「タイトルに『救出された』って書いてあるのに、本当にハラハラした!」「猫を釣り上げるなんて前代未聞だ。本当にありがとう」と、同じくほっとした人たちからのメッセージがたくさん寄せられました。強運の黒猫・ルナちゃんですから、きっとすぐに「ずっとのおうち」が見つかるでしょう。





