ぎっくり腰を経験した後、リハビリとして散歩をするようになった投稿者さんは道端で何度か、茶トラの兄弟と遭遇。しかしある日、兄弟とはぐれたのか1匹でいるところを発見。ひとりぼっちで悲しげな姿が心に刺さり、保護を決意しました。
子猫は兄弟猫といる時には、人の足音を聞くと逃げていたそう。長毛の茶トラ猫はこの日、初めて投稿者さんに近づいてきてくれました。
ひとりぼっちの様子を見て、「兄弟と離れてしまったのかもしれない」と感じた投稿者さんは2匹が再会できることを願い、その日は帰宅したのだそう。
しかし、その後も子猫は同じ場所におり、近くにはスピードを出す車が多い車道も…。夜に大雨警報がでていたこともあり、投稿者さんは保護を決意しました・
茶色の被毛から、名前は「おいなり」に決定。自宅には2匹の先住猫がおり、おいなりくんには猫風邪の症状が見られたため、しばらくケージで過ごしてもらうことにしました。
保護翌日、おいなりくんは脱走を試たり、トイレ後には自分のにおいを隠そうと必死に砂掻きをしたりとユニークな行動に。投稿者さんと目が合うと、寝たふりをしてやりすごそうとする場面もありました。
早く仲良くなれるといいな。そう思いながら、投稿者さんは大きめのケージを借りるため、お姉さんの家へ。新しいケージを持ち帰ると、おいなりくんは快適そうに過ごしてくれました。
保護2日目、投稿者さんは初めておいなりくんに指を近づけ、自分のにおいを嗅いでもらうことに。どんな反応をしてくれるのかとワクワクするも、おいなりくんはまさかの無反応。
心の距離が近づくには、まだ少し時間が必要だったようです。
しかし、その夜、おいなりくんが初めてご飯を食べてくれたため、投稿者さんは一安心。おいなりくんは痩せており、生後4~5ヶ月であるのに体重が2kgしかありませんでした。
少しずつ距離を縮めたい投稿者さんはその後も、おいなりくんに指を近づけ、反応を観察。すると保護3日目、意外な変化が…。なんと、おいなりくんは投稿者さんの指に対して不満そうな声を上げたのです。
無反応よりいいリアクション。そう思った投稿者さんは何度か顔の前に自身の指を近づけた後、初めておいなりくんを触ってみることに。
おいなりくんは硬直することはあったものの、威嚇はせず。2人の距離は少しずつ、縮まり始めたのです。
ニャン生を変えた責任として、保護されてよかったと思ってもらえるように尽くしていきたい。そんな投稿者さんの想いは徐々においなりくんに届き、おもちゃに興味を示したり、投稿者さんの前でご飯を食べたりと行動や反応に変化が現れるようになりました。
兄弟と離れ離れになった悲しみを乗り越え、第2のニャン生を歩む決意をしてくれたおいなりくん。未来にたくさんの幸せが待っていますように。