5歳の愛猫を腎臓病で亡くした寂しさから作品を制作！トゲトゲした心を丸くする「癒し系猫雑貨」

コロンとした温かみのある猫雑貨を生み出しているのは、造形作家である「にゃん家の団欒」さん。

ふくふく＆まんまるな猫作品は、見ているだけでハッピーな気持ちにさせてくれるものばかり。実は作品制作のきっかけは、愛猫を亡くしたことでした。

愛猫の死で空いた心の穴を作品制作で埋めた

幼少期からお絵描きや工作が好きだったという、にゃん家の団欒さん。大学などで専門的に美術を学ぶことはなかったものの、12年間ほど家事や育児の合間に粘土をこねて作品を制作していました。

そんなある日、5歳の愛猫が腎臓病で逝去。心に大きな穴が空きました。

どうにもできない寂しさを抱えていた時、目にしたのが、地元で開催される「クリエーターズマーケット」というイベントの出展者募集。イベント出展などしたことがなく、作品を作りためてもいないのに、にゃん家の団欒さんは勢いで申し込みました。

どうしよう…何を作ろう？そう悩んだ時、こみあげてきたのが、猫愛。

そうだ！猫を作ろう。そして猫好きさんと仲良くなって、猫ちゃんのお話を聴かせてもらおう。そう決めてからは、作品制作に没頭。心に空いた大きな穴は、徐々に埋まっていきました。

国内外で愛されるまん丸シルエットの猫たち

生み出す猫たちがふくふくとしたシルエットになったのは、痩せた姿で最期を迎えた愛猫の姿が心に残ったから。

初めてのデザインや凝った造形の場合は制作時間が増しますが、定番デザインの猫作品は1匹あたり30分以内で造形。

形が完成した後は1～2日乾燥させ、焼きあげて彩色。最後にコート剤を塗り、完成となります。

これまで制作した作品の中でも特に思い出深いのは、イベントデビューする前から作り続けている「猫だるまシリーズ」。こちらは陶土ではなく、レジンキャストで作られています。

にゃん家の団欒さんの作品は、国外でも人気。初めて中国のギャラリーに並んだ「遊園地シリーズ」は自身にとっても忘れられない作品となっています。

幸せそうに笑う猫作品で世界中の人に笑顔と平和を与えたい

作品を触っている時だけでも、心が癒されますように。トゲトゲした心が丸くなり、幸せそうに笑う猫ちゃんたちにつられて笑顔になってもらいたい。そう考え、にゃん家の団欒さんは作品にトゲトゲした箇所を作らないように心がけているそう。

にゃん家の団欒さんは日々の中で感じたハッピーや幸せを猫たちにお裾分けをしてあげる気持ちで作品制作をしているため、生み出される猫たちの表情はみな、ほんわか。

優しさが詰め込まれた作品の数々はデザインフェスタなどのアートイベントや企画展、個展などで展示販売中。年に1～2回、不定期でネット販売も行われています。

今後の目標は絵本やアニメなど、一点ものの造形作品だけではない形で幸せパワーを届けること。そう意欲を語るにゃん家の団欒さんにとっての原動力はファンの方が作品を家に飾っている様子をSNSで見たり、猫作品を通して繋がれた猫好きさんと交流したりすること。

なお、2023年12月下旬には、カプセルトイが発売予定。

猫好きを幸せな気持ちにしてくれる、その活躍から今後も目が離せません。

にゃん家の団欒さんの作品はインスタグラムからもチェック可能。心がギスギスした日に癒しを補給してみてください。