私たちが一緒に暮らす猫ちゃんと出会える場所は、ペットショップ・保護団体・知り合いの譲渡etc、様々なかたちが存在します。どのような出会いのかたちでも、一緒に暮らす猫ちゃんには絶対に幸せになってほしいですよね。今回は、命に危険が及ぶ環境で投稿者さんに出会い、かけがえのない幸せを掴んだ一匹の猫ちゃんを紹介します。
ある日、投稿者さんは交通量が多い道路の近くで迷い猫を見つけました。とても狭いスペースにいるので、まだ生後間もない仔猫であることが分かります。ひょっとしたら、お母さんとはぐれてしまったのでしょうか。
投稿者さんが「お母さんは?」という言葉を投げかけると、猫ちゃんはニャーニャーと声を上げます。こちらを見つめる瞳には怯えの色が見えており、警戒している様子。
近くに薬局があるので、猫ちゃんが食べてくれそうなご飯を数種類買いました。まずはご飯を食べて少しでも元気になってほしい、そんな思いをもってあの場所へ再び戻ります。
猫ちゃんは同じ場所でずっと待っていてくれました。投稿者さんはあらかじめ用意しておいたお皿にご飯を移し、「チュチュチュ」という音を口で鳴らしてこちらへ呼んでみます。
しかし、猫ちゃんがいる間近は車がビュンビュン飛んでおりとても危険な場所。万が一、急に飛び出してきてそのまま車のほうへ向かってしまったら大変です。そこで投稿者さんは、猫ちゃんの捕獲へ挑むことに。
アクションカムを装着し、手袋をはめて準備を進めます。ちなみにアクションカムとは、主にアウトドアやスポーツのシーンを撮影する用途に特化した小型かつ高耐久のカメラです。お皿の減り具合を見る限り、どうやら置いておいたスープタイプのご飯は食べてくれた様子。
猫ちゃんと投稿者さんの間に阻むガスボンベは、下手に外すと猫ちゃんが脱走してしまう可能性がありそう。そこで投稿者さんは、少しずつ隙間を縫って猫ちゃんの脱走経路を防ぎながら障害を片付けていきます。次第に猫ちゃんの様子が大人しくなり、保護に成功。
自宅へ戻った後は、用意していた段ボールへタオルを敷き詰めて猫ちゃん専用の寝床を完成させました。加えて、温めておいたペットボトルを湯たんぽ代わりにすることに。
温かいたタオルに包まれた猫ちゃんは、すみっこで大人しく丸まっています。投稿者さんが背中を撫でると、かわいらしいシャーを発動しました。
普段から様々な猫動画を視聴していた投稿者さんは、朝方に外から聞こえた猫ちゃんの鳴き声を「空耳かな?」と一瞬疑いました。まさか自分が猫ちゃんを保護する日が来るなんて…と驚きを隠せない投稿者さん。
母猫、兄弟猫とはぐれて一人ぼっちであの場所にいた猫ちゃんは、どれほど心細かったことでしょう。家族が戻ってきてくれる可能性も一瞬は考えたものの、投稿者さんは猫ちゃんの命を守るために保護することを決意したのです。
少し落ち着いてから、健康状態をチェックするために動物病院へ行くことにしました。診察の結果、生後1ヶ月以内の女の子であることが判明。風邪も引いておらず耳の状態も良好、一切の異常がないことも判り、投稿者さんはホッと胸をなで下ろします。
帰宅後は緊張の糸が解けたのか、こちらを見つめて「ガォー」という鳴き声で鳴き出しました。猫生初めての病院、すごく緊張したし疲れたよね。
スプーンでご飯をあげると、チビチビと食べてくれました。まだ片手でも抱っこできるほど小さいその身体を見て、投稿者さんの心には「すくすく育ちますように」と、猫ちゃんの健やかな成長を願う気持ちがあふれます。
猫ちゃんは少しずつ慣れてきて、コミュニケーションを取ってくれる頻度も増えてきました。たまに「シャー!」が出てきますが、投稿者さんへ完全に心を開く日もそう遠くはなさそう。
その後、すっかり慣れた猫ちゃんは投稿者さんのお膝上でくつろぎモード。人の体温が落ち着くようで、とてもリラックスした様子を見せてくれます。こちらの気持ちがほどけてしまうような幸せそうな表情ですね。
続けて、投稿者さんの上に乗って遊び始めました。狩りの練習をしているのでしょうか?とても活発な性格が垣間見えますが、合間合間に投稿者さんの腕へ顔を埋めます。お母さんのことを考えて心細くなっているのでしょうか。猫ちゃんを優しく撫でる投稿者さん。
その後すくすくと成長した猫ちゃんの姿を、投稿者さんはまとめて公開しています。まず1枚目、保護した翌日は体重500gにも満たない小ささでした。
心なしか身体が少しだけ大きくなり、当初より表情もリラックスしている様子。
以前の写真と比べると、お腹周りとあんよが少しだけふっくらしてきましたね。
続けて、体重600g台になった時の写真。時投稿者さんにお腹を見せるポーズをしているその様子から、すっかり心を開いていることが分かります。
投稿者さんと一緒に遊ぶのが大好きで、しばしばバンザイのポーズを見せてくれます。
タブレットに映る自分の写真を興味津々に覗き込む猫ちゃん。「これ、誰だニャ…?」と思っているのでしょうか。それはあなたですよ、と言ってあげたくなりますね。
すっかり穏やかな表情を見せてくれるようになりました。体重は1kg未満なので、まだまだ大きくなりそう。これからの成長がとても楽しみですね。
猫ちゃんは、「ミミちゃん」と名づけられました。かつては寒くて狭い場所でひとりぼっちでいたミミちゃんは、もうひとりぼっちではありません。温かく包んでくれる優しい投稿者さんがそばにいます。これからもすくすく成長し、幸せな毎日を過ごせますように。