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大量生産では作れないお菓子を届けたい!和菓子職人が生み出す彩り豊かな「ねこ和菓子」にほっこり

大量生産では作れないお菓子を届けたい!和菓子職人が生み出す彩り豊かな「ねこ和菓子」にほっこり

機械での大量生産では作ることができない“手間暇のかかったお菓子”がたくさんあったら、楽しいはず――。そんな思いから、見る人の心をワクワクさせる和菓子を製作しているのは、「御菓子司 紅谷三宅」の店主、三宅正晃さん。

三宅さんはペンギンやトイプードルなど、様々な動物の和菓子を製作中。その中でも、猫好きの心を奪うのは、猫モチーフの和菓子「ねこたま」。

まん丸な瞳やふくふくとしたマズルなど、猫の魅力がたっぷりと詰め込まれた「ねこたま」は、つい手に取りたくなります。

優しさとひらめきから生み出された「ねこ和菓子」

和菓子職人という職業柄、幼い頃からペットと暮らすことが難しかったという三宅さん。猫モチーフの和菓子を作るようになったのは、コロナ禍の頃。同じ境遇の人が猫を愛でられるようにとの想いから、「ねこたま」という和菓子を製作し始めました。

和菓子特有の上品さと動物のかわいらしさを意識して作っています。もちろんおいしくなければ意味がないので、あんこの塩梅には常に細心の注意を払っています。

「ねこたま」の場合、1日で造形できる数は200~300個ほど。三宅さんいわく、あん作りは1日かけて、丁寧に行っているのだとか。

様々な色味がある「ねこたま」は、すべて試作なし。どれも、「こんな柄があったらいいな」という三宅さんのひらめきから生み出されました。

中でも一番人気なのは、三毛猫柄。

三宅さん自身は、上生菓子の仕上げではあまり使わない小筆で模様を描く虎柄の「ねこたま」が特に気に入っています。

「ねこたま」が店頭に並ぶのは、8月と猫の日がある2月。ただし、最近では3月~5月に期間限定カラーが登場することもあります。

予約の集中によっては在庫がない場合がございますので、1週間前以上にご予約していただくと安心です。

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時流のデザインを取り入れて「和菓子」を進化させていく

店頭には、「ねこたま」以外にも目移りしそうなほどかわいい動物和菓子が盛りだくさん。

カステラの中に、ひよこが埋め込まれている「訳ありカステラ」も三宅さんらしい一品です。

私は昔からイタズラ好きで、気づいてくれたら嬉しいなぐらいの気持ちでお菓子に細工を施しています。お菓子たちが、話の種や心の癒しになれば幸いです。

せっかくの伝統が足枷になり、進化できなくなってしまうのは残念なこと。そう思うからこそ、三宅さんはこれからも時流のデザインを取り入れ、自身の和菓子を昇華させ続けていきます。

私は、自分の価値を仕事の中でしか見出だせません。そんな自分が作ったお菓子が、今を生きる人たちにとって必要な癒しになってほしいと思っています。

自身のすべてを詰め込んで生み出される、ユニークな和菓子の数々。ぜひ、心和むカフェタイムのお供にしてみてください。