「好き嫌いはダメだよ」の教えのもと育った子猫、高速おねだりをする食いしん坊に成長

ハンガリーの、とある町。飼い主さんは、ブリーダーさんから、子猫を買い受けました。ブリーダーさんは、この子のママ猫が「美猫コンテスト」で受賞をした時のコツを詰め込んだ、10ページもある分厚い食事マニュアルと、さまざまな厳しい注意を飼い主さんに与えたのだそう。飼い主さんは、家に帰るときに、猫と約束を交します。「君の名前はポチャク（おなか）だ。フォン・オーキデンヴァルト・ベイビー・メルセデスみたいな、高級で馬鹿げた名前はつけない。だから、君もなんでも食べるいい子に育つんだ、いいね？」。

こうして始まったポチャクくんとの生活。飼い主さんは約束どおり、愛情たっぷりにポチャクくんを育てました。すると、ポチャクくんは思いがけない特技を身につけたのです。それは、後ろ足で立ちあがっての「おねだり」。

時には飼い主さんのごはんにも。「それは猫も食べられるものですか？」と言わんばかりにおねだり姿を見せるのです。

とってもかわいいおねだり姿を撮るうちに、面白くなってきた飼い主さん。ワンちゃんのごはんを出してみました。やっぱりおねだり。食いしん坊です。

ハンバーガーでもこの通り！まるで拝むかのように、前足をぶんぶんして、高速おねだりです。

このおねだりはもちろん飼い主さんが教えたわけではなく、「好き嫌いなく食べる」との約束を守ったポチャクくんが、自力で身につけた技だそう。素敵なコンビの飼い主さんとポチャクくん、素朴な約束は、これからも守られ続けそうです。