人間の生活圏内で暮らす野良猫は、常に危険と隣り合わせ。野良猫にとって、私たち人間が暮らす家は安全とやすらぎの両方を得られる場所といえるでしょう。今回紹介するのは、孤独と不安を抱えながら懸命に生きてきた一匹の猫がかけがえのない幸せを手に入れた物語です。
ある日、投稿者さんは一匹の野良猫がひとりぼっちで寂しそうに佇んでいる様子を目の当たりにしました。
猫ちゃんは、かれこれ10年以上この土地に暮らす古株さん。猫ちゃんの保護を望む方からの連絡を通じて、投稿者さんは猫ちゃんが兄弟猫を交通事故で亡くしたばかりなのを知ります。猫ちゃんを外の危険から守るために、責任をもって保護することを決意する投稿者さん。
無事に保護できた後は、すぐさま病院に連れて診察を受ける猫ちゃん。猫ちゃんは、投稿者さんに優しく抱っこされた時に「この人は優しい人だ」という目を向けてくれたそう。その人懐っこさは、猫ちゃんが野良猫ではなく、人間と一緒に暮らしていた事実を物語ります。
診察の結果、猫ちゃんにはひどい皮膚のただれや口内の炎症があることが判明。投稿者さんだけでなく、猫好きの優しい方々が猫ちゃんの元へ駆けつけ、容態を見守ります。適切な治療を続けた結果、猫ちゃんの無事を願う想いが叶い、猫ちゃんの容態は回復しました。
おいしいご飯と暖かな寝床が用意された投稿者さん宅は、猫ちゃんにとって天国そのもの。猫ちゃんは、かつて生活していた外の世界では味わえない安心と安らぎを手に入れたのです。
フワフワの猫用ベッドにくるまって、ニャンモナイトのように丸まって、ご飯を食べてリラックスして。そんな毎日が、猫ちゃんにとってはずっと手に入れたかった夢のようなひととき。猫ちゃん、本当によかったね。投稿者さんといつまでも幸せいっぱいの日々を過ごしせますように。