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脳障害の子猫を保護 「目を覚まさないかも」と言われた命が歩けるまでに回復

脳障害の子猫を保護 「目を覚まさないかも」と言われた命が歩けるまでに回復

毛布を咥えて運んだり、飼い主さんの呼びかけに答えたりと元気いっぱいな日々を過ごすハチくん。しかし、穏やかな今があるのは奇跡のようなこと。実はハチくん、脳障害を持っており、命の危機に瀕した過去があります。



2022年6月、飼い主さんの旦那さんは仕事中、資材置き場で横たわるハチくんを発見しました。当時、ハチくんは子猫。旦那さんは、近くにいた母猫らしき猫のそばに、そっとハチくんを戻しました。

ところが、母猫はハチくんを咥えて旦那さんのもとへ。命を託されたように思った旦那さんは妻である飼い主さんに連絡。飼い主さんはすぐ、ハチくんを動物病院へ連れて行きました。

ハチくんには生まれつき脳障害があり、水頭症(脳室という部位に脳脊髄液が過剰に溜まって脳が圧迫される病気)を患っている可能性もありました。MRI検査は体に負担がかかるため、医師と相談し、ステロイド薬での治療を決断します。

ただ、この治療も険しいもので、ハチくんはグルグル回りながら夜通し泣き叫ぶことも。最終的には、鎮静剤を使って治療を継続することになりました。その際、飼い主さんは医師から「もう目を覚まさないかもしれない」との厳しい言葉を告げられたそうです。

家族は昼夜問わず、様子を見守り、命が紡がれることをひたすら願いました。

すると、嬉しい奇跡が…!治療から3日後、ハチくんは奇跡的に目を覚ましてくれたのです。目覚めた時には笑っているような顔や力強い眼差しに見せてくれたそう。飼い主さんは、生きようとするハチくんの姿に胸が熱くなりました。

その後は、自力でご飯が食べられるまでに回復。治療から1ヶ月後には目を閉じて眠れるようにもなりました。

ただ、関節に力が入らないため、立って歩くことは難しかったそう。リハビリもしましたが、効果が感じられず、飼い主さんは車椅子の導入も考え始めました。

ところが、保護から4ヶ月ほど経ったある日、思わぬ出来事が。ハチくんは自力で立てるようになったのです。その後は歩ける距離を伸ばしていき、自分の世界を広げていきました。

やがて、猫じゃらしでも遊べるようになったハチくん。体重がかかる後ろ足は変形しましたが、ハチくんはそうした特徴と上手く付き合い、お座りもできるようになりました。

今でも脳障害の影響による夜鳴きや徘徊などは見られるため、見守りは必須。ライフスタイルは変わりましたが、家族はハチくんがいてくれることの嬉しさを噛みしめています。

生きることの尊さを痛感させられるハチくんと家族の3年間。この先も、穏やかな日々が長く続きますように。