Amazonが始めた「動物保護施設 支援プログラム」って知ってますか?

ここ数日は、動物に関するニュースが多いですね。ここ数日は、猫に関係があるニュースが多いですね。特に富山県で50匹の猫を殺した事件が飛び込んできて一気に苦しい気持ちになった方はきっと多いはず…。

けれど、そんな中でも「少しずつ、日本の動物たちを取り巻く事情が変わっているのかも…」と思える取り組みが2019年6月12日(水)から開始されました!それが「動物保護施設 支援プログラム」。

この取り組みを行っているのは、なんとあのAmazonです!

捨てられたり保健所へ預けられたりして行き場を失った犬猫たちは、動物保護施設で生活しながら新しい飼い主(里親)を探します。しかし、動物保護施設の多くはボランティアさんによって支えられているため、物資や資金が十分ではない場合も多いのです。

支援をするボランティアさんにも限界があり、身を削りながら動物たちの命を支えている姿を私も何度か目にしてきました。「動物保護施設 支援プログラム」はそんな現状を少しでも改善すべく、始められました

このプログラムなら、誰でもたった2ステップで動物保護施設を支援することができます。

支援のしかた

①Amazonの「動物保護施設 支援プログラム」のページを見る
②自分が支援したい保護施設を選択し、各施設が作成した「ほしい物リスト」の商品を購入

これだけです。すると、選択した施設に商品が寄付されます。ちなみに、各施設が運営にあたり必要としている衛生用品なども支援の対象となるのだそう。



犬猫たちが不自由なく過ごすためにはペットフードやペットシーツ、猫砂、犬の散歩用のリード、猫の爪とぎなど様々なアイテムが必要ですが、どんなものが不足しているのかが今まではよく分かりませんでした。でも、こうしてリストアップされていると各施設が求めているものを知れ、支援がしやすくなります。

「助けて」という声があげやすくなるのは動物保護施設にとっても、プラスになるはず。これまでボランティアさんだけに圧し掛かっていた負担をみんなで分けることができたら、動物たちが置かれている現状を”遠いところで起きている問題”ではなく、”自分にも関係がある問題”として捉えることができるようになります。

2019年6月12日の時点で、プログラムを通じて支援できる動物保護施設は合計15施設。まだまだ少ないですが、これから徐々に増えていく予感。

<プログラムを通じて支援できる動物保護施設一覧 >

■公益財団法人 動物臨床医学研究所「人と動物の会」(鳥取県) [保護対象:犬・猫]
■認定NPO法人 アニマルレフュージ関西(大阪府) [保護対象:犬・猫]
■認定NPO法人 未来といのち(東京都) [保護対象:猫]
■NPO法人 キドックス(茨城県) [保護対象:犬]
■NPO法人 しあわせの種たち(岡山県) [保護対象:犬・猫]
■NPO法人 セブンデイズ(福岡県) [保護対象:犬・猫]
■NPO法人 DOG DUCA(愛知県) [保護対象:犬]
■NPO法人 ねりまねこ(東京都) [保護対象:猫]
■NPO法人 Wonderful Dogs(埼玉県) [保護対象:犬]
■一般社団法人 アニマルハートレスキュー(神奈川県) [保護対象:犬・猫]
■一般社団法人 SORA小さな命を救う会(愛知県) [保護対象:犬]
■一般社団法人 ねこたまご(北海道) [保護対象:猫]
■那須ハイランドパーク SOS(栃木県) [保護対象:犬]
■ネコリパブリック東京 お茶の水店(東京都) [保護対象:猫]
■ネコリパブリック東京 中野店(東京都) [保護対象:猫]

ちなみに、支援対象になる動物保護施設は動物関連団体への活動支援を行っている公益社団法人「アニマル・ドネーション」と、審査を通過した保護団体のみが利用できる保護犬・保護猫のマッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)を運営する株式会社シロップに選定・審査を委託しているのだそう。

支援する側してみると、動物に携わっている方たちが選定や審査に携わっているという安心感はかなり大きいように思えます。

動物保護施設やボランティアさん、保護猫カフェさんだけで動物の命を守るのにはやはり限界があります。だからこそ、こうした取り組みが色んな企業で行われ広まっていけば、守れる命が増え、殺処分される動物も減っていくはず。動物先進国にはまだまだ程遠いけれど、できることから始めていきたいですね!

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古川 諭香
愛玩動物飼養管理士やキャットケアスペシャリストの資格を活かしながら、様々なWebサイトや紙媒体で猫情報を配信中。産まれてから今まで猫がいなかった日はなく、現在は3匹の猫たちと生活中。「猫と人間が幸せに暮らす」をテーマに、猫が喜ぶ注文住宅も建築済み。