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発見のきっかけは腰が抜けたような歩き方!「膝蓋骨脱臼」を乗り越えたアイリスちゃん

発見のきっかけは腰が抜けたような歩き方!「膝蓋骨脱臼」を乗り越えたアイリスちゃん

「膝蓋骨」と呼ばれる膝のお皿の骨が本来の位置からずれてしまう「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」は小型犬に見られることが多い病気。ですが、外傷や先天的な理由により、猫もまれに発症することがあると言われています。

airisusharuさん宅で暮らすシャルトリューのアイリスちゃんは昨年の秋、「膝蓋骨脱臼」を発症。

ブルーの被毛が美しいアイリスちゃん

飼い主さんは複数の病院を受診し、病気の特定に励みました。

腰が抜けたような歩き方に違和感を覚えて

アイリスちゃんはペットショップで出会った、大人しい性格の女の子。

滅多に聞けないというレアな鳴き声や、ふと見せる好奇心に飼い主さんは心奪われています。

普段は澄ました顔をしているけれど、スマホで自動音声を流すと、声だけ聞こえるのが不思議なのか、すごくソワソワします。

その一方で、知的な一面も持ち合わせており、パウチがもらえる時間になると、まるで時計が見えているかのようにキッチンの前でスタンバイ。

隙を狙って飼い主さんの椅子を強奪し、自分の居場所にすることもあります。

そんな微笑ましい日々が一変したのは、2021年10月下旬のこと。飼い主さんはアイリスちゃんが一瞬、腰が抜けたような歩き方をしたことに不安を抱きました。

そこで、すぐさま動物病院へ。しかし、猫の「膝蓋骨脱臼」は少ないと言われているからか、なかなか病名を特定できませんでした。

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複数の病院に診てもらって病気を特定

「最初は、脳に原因があるかもしれないと言われて。3軒の動物病院、4人の獣医師さんに診てもらい、Twitterで情報収集をして、ようやく特定に至りました。」

診断の結果、アイリスちゃんはもともと膝のお皿が外れやすい状態であったことが判明。そして、本来なら溝にはまっている膝のお皿が両足ともずれていたため、まずは痛み止めの注射を打ち、薬やサプリメントを服用しながら、数日間、様子を見ることに。

しかし、状態が良くならなかったため、獣医師と相談し、CTやMRI、血液検査を行った後、ひどくなっている左足の手術を受けることになりました。

手術から4日後、アイリスちゃんは退院。

術後は薬とサプリメントを与えながら、様子見。抜糸をするまでジャンプは避けるよう、獣医師から指示を受けたため、飼い主さんは部屋から高いテーブルやベッドを撤去。

代わりに低いテーブルを用意し、ソファーの横には階段として使えるように重いダンボールを設置。床に布団を敷き、一緒に眠る生活を送りました。

こうした配慮もあり、アイリスちゃんは順調に回復。まだ、少し歩き方が不自然ではあるものの、普通に走ったりジャンプをしたりと、猫らしい生活を取り戻しつつあります。

ただ、今はなんともないですが、右足も脱臼していることが分かったので、少し不安。ひどくなれば、そちらの足も手術しなければいけないようです。

そう語る飼い主さんは、獣医師からのアドバイスを守り、ダイエットと筋力をつけることを重視し、生活。

以前は自動給餌器を使っていましたが、ご飯の音がすると、こたつから飛び出して走ってくるので、今はこまめにご飯をあげ、少しでも動いてもらうようにしています。

ある日、突然、愛猫が抱えていた病気と直面しなければならないことがある。そう知ったからこそ、飼い主さんは日々、猫を観察し、少しでもおかしいと感じたら、すぐに病院へ連れていってほしいと訴えます。

あと、猫には負担となりますが、色々な病院や先生に診てもらい、少しでも不安や疑問を感じた時は病院へ先生を変えたほうがいいと思いました。

そして、自身も病気の経過をSNSで伝えているからこそ、同じ病気と闘っている飼い主さんには、こんなメッセージを贈っています。

同じ膝蓋骨脱臼でも、症状は様々だと思うので、ぜひSNSなどで経験や経過を発信してほしい。それは、同じ病気で苦しんでいる飼い主さんと猫のためになると思います。

珍しいと言われている病気を愛猫が患うと、大きな絶望を感じてしまうもの。しかし、似た境遇の人と情報交換をしたり、自分とは違った闘病記録を知ったりすると、希望の光が見え、新しい治療法の発見に繋がることもあります。

アイリスちゃんのにゃん生は、まだまだこれから。飼い主さんが更新する命の記録を見守りつつ、私たちも自分事として「膝蓋骨脱臼」という病気との向き合い方も考えていきたいものです。