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猫に指を握られている気持ちになれる「猫指輪」も!オンリーワンのアイデアが光る“色粘土作品”

猫に指を握られている気持ちになれる「猫指輪」も!オンリーワンのアイデアが光る“色粘土作品”

一目見た瞬間、その世界観に引き込まれてしまう…。そんな感動をくれる色粘土作品を制作しているのが、三浦二郎さん。

三浦さんが制作したトラの指輪

三浦さんは20年以上、オーダーメイドで動物モチーフのフィギュアやアクセサリーを制作。多くの人々に驚きと笑顔を配っています。

友人から教えてもらって色粘土の世界へ

友達から色粘土の存在を教えられ、この世界にのめりこんでいったという三浦さん。当初は爬虫類をメインに、遊び感覚で作品を制作していました。

しかし、ある時、イベントに参加してみると自身が思っていた以上に作品が愛され、製作のリクエストを貰うように。気が付けば、色粘土作家として活躍するようになっていました。

様々な動物を制作してきた三浦さんが作っていて一番楽しいと感じるのは、皮膚感が独特なハダカデバネズミ。

動物だけでなく、樹皮を表現するのも好きです。色々な質感を表現するのが好きですね。

三浦さんの作品には、唯一無二のアイデアが詰め込まれたものも。例えば、猫にギュっと指を握られている気持ちになれる「猫指輪」も、そのひとつ。

以前から、動物の指輪は色々製作していました。猫指輪は、それを見たお客様からのリクエストを受けて製作したんです。

猫指輪はこれまで制作した猫の色粘土作品の中で、自身も特に気に入っている作品。リクエストを受け、ハチワレタイプを制作したこともあります。

また、つぶらな瞳のウサギと猫が寄り添う、こちらの作品もお客さん宅のロシアンブルーとウザギをモデルにして制作したため、思い入れがあるのだとか。

その子に似るよう頑張って観察した分、思い入れが強いです。作品だけでなくモデルの子にも愛着が湧くため、勝手に他人じゃないような気になっています。

猫の色粘土作品を作る時、三浦さんがこだわっているのは、猫が持つ身体のしなやかさや柔らかさ、力強さを表現すること。モデルの子がいる作品の場合は表情や仕草で、その子の性格も表現できるように意識しています。

ご依頼主様の希望に応えるだけでなく、もっと良い出来になるよう、自分なりの提案も盛り込みつつ、毎回作品を製作しています。

制作中には、細部を作り込む作業がヘラで猫を撫でているような感覚になり、心が躍ることも。ただし、猫の顔はシンプルなようで凹凸が複雑な形をしており、ちょっとしたバランスのズレでかわいくなったりそうでなくなったりするため、何度作っても気が抜けないのだとか。

ネコ科動物の迫力もすごい

実は、顔だけ何度も作り直しを繰り返しています。時には、仕上げの段階に近くなってから初めて、修正が必要な箇所に気づくこともあるんです。

細部まで妥協しないからこそ、三浦さんの手から生み出される色粘土作品は多くの人の心に刺さるのです。

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大好きな5匹の愛猫をモチーフにした色粘土作品も制作!

そんな三浦さん、実は大の猫好き。自宅には、5匹の猫が暮らしています。一番の古株はサビ猫のチャーちゃん。

チャーちゃんは一番の知恵者ですが、策士策に溺れる…というようなところもあるのだとか。

チャーちゃんの後に迎えたのが、元野良猫のうーちゃんとトトくん。

ハチワレのうーちゃん

優しい性格の黒猫トトくん

野良時代から一緒に行動しているものの、2匹の関係は不明、

うーちゃんはトトくんが大好きですが、愛が深すぎてウザがられています。トトは甘えん坊で、誰かが近付いてくるだけで地鳴りのようなゴロゴロ音を響かせます。

そんな2匹を迎えた数年後にやってきたのが、シャム虎のしぃくんと黒猫のモジオくん。

シャム虎のしぃくん

黒猫のもじおくん

2匹は兄弟猫で、元野良猫。保護時、真っ白だったしぃくんは生後1年も経たないうちに、毛色が変化し、シャム虎に。

賢くて器用なのですが、そのベクトルが無意味な方向に向いており、毎回新しいいたずらをして皆から嫌われています(笑)

けれど、チャーちゃんとは馬が合うようで、2匹は三浦さん宅の「ヴィランコンビ」となっているのだとか。

一方、モジオくんは何を考えているのか読めない、ミステリアスな性格。兄弟猫のしぃくんとは対照的に、大人しくて優しい甘えん坊であるため、同居猫たちからは好かれているそう。

ハテナ型に曲がった尻尾が謎の動きをしているので、もしかすると尻尾の方が本体なのかもしれません(笑)

個性豊かな5匹の愛猫がかわいくてたまらない三浦さんは、2022年12月に開かれた「雷の擬獣化」をテーマにした合同展で、5匹をモデルにした色粘土作品を2作品披露。

パワーアップしたチャーちゃんをイメージした「雷の獣 チャー」

5匹をモチーフにした「狂天のホシ」

それぞれに雷、水、火、風、闇という属性を当てはめて、嵐を呼び起こす獣とした言い伝えを考えてみました。「狂天のホシ」は、当てはめた各属性が尻尾に表現されています。

今後はチャーちゃんだけでなく、他の4匹も色粘土作品でカッコいい姿にパワーアップさせてあげたい。そう語る三浦さんは現在、猫モチーフのカプセルトイの原型も制作するなど、さらに活躍の幅を広げています。

いつも作品を楽しんでくださって、本当にありがとうございます。原型を製作した商品や発売予定の商品は、SNSなどで随時告知いたします。これから、よろしくお願いいたします。

ファンに、そんなメッセージを送る三浦さんはこれからも、心がワクワクする斬新な動物作品を多数生み出してくれるはず。その活躍から、今後も目が離せません。