企画
“猫社員が9匹”のタクシー会社!保護猫の預かりボランティアも行う驚きの日常

“猫社員が9匹”のタクシー会社!保護猫の預かりボランティアも行う驚きの日常

広島・福山市にある東和交通株式会社は、地域住民から愛されているタクシー会社。実は、社内には9匹の社員猫が在籍。動物保護団体と連携し、保護猫の預かりボランティアをしたり、本社の会議室で譲渡会を行ったりしている猫に優しい会社だ。

社員猫の中でも特に貫録があるのは、茶トラ猫・よるおくん。よるおくんは猫風邪治療のために保護されたが、横隔膜ヘルニアであることが分かり、会社の“ニャルソック隊“に就任した。

自宅付近で夜に見かけていた“茶トラ猫”を社長が保護

会社として保護猫の預かりボランティアを行うようになったのは、社長の「会社で猫を飼いたい」という一言がきっかけだった。社長は動物保護団体から保護猫を譲り受けた時、「譲渡会をする場所がない」という悩みを知った。

保護団体から譲り受けた最初のニャルソック隊、みゃー隊長

そこで、使用していない会議室を譲渡会として使ってもらうことに。こうした経緯から保護団体との間に絆ができ、その団体から依頼に応え、保護猫の預かりボランティアを行うようになった。

よるおくんは、夜に社長が自宅付近でたびたび見かけていた子だった。2025年5月頃、勝手口の前でいい子に待機する姿を見て、「きみ、誰?」と声をかけ、保護。猫風邪を患っていたため、動物病院で治療を受けさせた。

迎え入れるか、TNR(※野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術をを施して元の場所に戻す活動)をするか…。そう悩んでいた時、呼吸に異変を感じた。

去勢手術を受けさせても大丈夫かを確認するため、動物病院へ。すると、横隔膜ヘルニアであることが判明した。横隔ヘルニアは横隔膜に穴や亀裂ができ、肝臓や腸などが胸腔内に侵入してしまう病気だ。

獣医師と相談し、経過観察となったことから、よるおくんは会社の“ニャルソック隊”として迎え入れられることとなった。

横隔膜ヘルニアを持つ社員猫への配慮とは?

よるおくんは横隔膜ヘルニアがあることにより、呼吸が不安定。健康体重までの体重増加が望めないという。

会社では、よるおくんをかわいがる際には腹部を圧迫しないように抱っこしたり、呼吸の乱れを観察したりしているそうだ。

横隔膜ヘルニア以外での受診時には、麻酔やステロイドの使用で呼吸器にリスクが生じる可能性があるので、治療法の過程を細かく確認しています。

ただ、日常生活の様子は他の猫と変わりない。走り回ることはないものの、窓ガラス越しに鳥やドライバーたちの様子を観察し、穏やかな日々を過ごしている。

味のある“おっさん顔”がかわいいです。性格は、平和主義。目が合い、「構ってもらえる」と思うと、クネクネします(笑)

スポンサーリンク



“ニャルソック隊”はドライバーたちの癒し

会社にはよるおくんやみゃー隊長の他に、会社敷地内で保護した「もも」ちゃんや兄妹猫の中で貰い手がいなかった「てぶくろ」ちゃんなど、全9匹のニャルソック隊員がいる。

活発な性格だという、てぶくろちゃん

猫たちは基本的には猫部屋で過ごしており、昼間はお昼寝。夕方から動き始める。

人間と同じく、猫同士にも合う・合わないがあり、ケンカをすることもありますが、そういう時は、みゃー隊長が必ず様子を見に駆けつけるんです。

環境の変化によるストレスなどを考慮し、猫たちには終業後も社内で過ごしてもらっている。そのため、帰宅時には猫部屋から出ることがないよう、必ず突っ張り棒でドアをガードするなどし、脱走防止対策を徹底。

また、気温差で体調を崩さないよう、冬にはコタツを用意し、夏はひんやりマットを敷くなど、室温管理にも気を配っている。

なお、猫好きのドライバーたちは出庫時や入庫時におやつをあげたりして、ニャルソック隊と交流しているそうだ。ドライバーたちは勤務先に猫がいることで、癒しを得ている。

自社のニャルソック隊を愛でながら、動物保護活動に貢献する東和交通株式会社。これからも地域住民の大切な“足”としての役割を果たしながら、命に寄り添う取り組みを続けていく。