企画

今にも枠から飛び出してきそう!羊毛作家ふじたさとみさんが作る「猫フレーム」

小さな枠の中に、むぎゅっと収まった猫がたまらなくかわいい…。見た人に、そんな胸キュンを与えるのが、羊毛フェルト作家のふじたさとみさんが生み出す「猫フレーム」。

今にもフレームの中から飛び出してきそうな猫に、思わず目を奪われてしまいます!

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「うちの子作品を作りたい」から生まれた“猫フレーム”

これまでに、『羊毛フェルトなごみの和風マスコット』(ブティック社)や『羊毛フェルトでつくる小さなどうぶつ』(世界文化社)といった書籍を手掛け、手芸メーカー「ハマナカ」よりキットも発売したという、ふじたさん。

羊毛フェルトに初めて挑戦したのは、2006年のことでした。

専用の針(ニードル)で羊毛を刺すだけで作品が作れるという知識は持っていましたが、たまたま手芸店で道具を見つけたので、やってみようと思いました。

すると、羊毛の世界にドハマり。当時はまだ、羊毛フェルトのテキストなども少なかったため、自己流で腕を磨いていきました。

こうして、羊毛フェルト作家となったふじたさんは、動物モチーフの作品を多く生み出すように。

世の猫好きさんをときめかせる「猫フレーム」は、5年前から制作し始めたのだとか。

きっかけは、たまたま家にあった木製のフレームを使って、7年前から一緒に暮らし始めた2匹の愛猫作品を作ろうと思ったことでした。

保護猫である、茶トラのレオくんとシャムのルナちゃんは兄妹

最初は耳も含め、顔全体を作ろうと思っていましたが、フレームいっぱいに目や鼻、口がある作品でも、しっかり猫に見え、愛くるしいことに感動。現在のような作風になりました。

ふじたさんの「猫フレーム」作品は、バリエーションが豊か。

メインの「猫フレーム」作品

美しい瞳にスポットを当てたものや、意外と個性が表れる尻尾をピックアップしたものもあり、作品を通して猫が持っている愛くるしさを存分に感じることができます。

目にスポットを当てた作品

フレームから尻尾がこんにちは

思いっきり、ひげ袋を楽しめる作品もあり

販売し始めた当初は、今ほどひげ袋を強調していませんでしたが、猫好きのお客様と会話すると「ひげ袋がかわいい」と褒めてくださるので、ぷっくり作るようになりました。

作品を制作する中で心がけていることは、似たような猫にしないこと。あえて、表情や混ぜる羊毛の色の分量、模様の付け方を変えているのだとか。

もちろん作品によっても異なりますが、ひとつの「猫フレーム」を制作するのには2~3時間ほどかかるのだそう。

立体的な作品だと硬めに制作するので、より時間がかかり、小さな作品でも5~10時間ほどかかります。

そう語るふじたさんには、「猫フレーム」作品にまつわる忘れられない思い出があるよう。

イベント出展時、展示品の猫が少し前に亡くなった愛猫にそっくりだったようで、店頭で年配のご夫婦が涙を流して喜んでおられました。その作品は、その日に販売する予定ではありませんでしたが、熱い想いに心打たれ、お譲りしました。

自分の作品を、こんなにも求めてくれる人がいることに、ふじたさんは感動。同時に、これからも、そう思ってもらえるように頑張ろうと気持ちをひきしめたのだとか。

想いがたくさん込められた、ふじたさんの羊毛作品は現在、イベント時にのみ購入可能。

稀に、委託販売のポップアップイベントに参加することはありますが、基本的には作品を作り貯めて、大きなイベントで年に数回だけ対面販売しています。

オーダーメイドは受け付けていませんが、イベント出展前にはSNSを通して、来場予定の方に愛猫写真を送ってもらい、それを参考に作品作りに励むことも。

ただ、オーダーではないので取り置きはしていませんし、来場時に見て、似ていなかったらスルーしてねというスタイルをとっています。

今より手を広げての販売は体力面を考慮すると、なかなか難しく、心苦しい。けれど、自分が楽しく制作・販売できる範囲で、これからも頑張っていきたい。

そう語るふじたさんの「猫フレーム」はイベント時、ほぼ毎回、完売となるほど大人気。「まずは自分が楽しく」の気持ちを大切にしているからこそ、ふじたさんの作品は見る人の心に深く刺さるのかもしれません。

イベントによっては店頭での混雑や混乱を減らせるよう、整理券を配布するなどして対策しています。早い時間に作品が売り切れる場合もありますが、イベント前にはTwitterやインスタグラムで案内しますので、ご覧になってご来場ください。

今年は5月に広島、6月に名古屋でのイベント出展が予定されているそう。猫の愛くるしさがぎゅっと詰め込まれた唯一無二の「猫フレーム」。ぜひとも、手に入れたくなります。