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「私の子猫を助けて!」母猫の悲痛な叫び…善意のリレーが地下10mのダクトから子猫を救い出す!

「私の子猫を助けて!」母猫の悲痛な叫び…善意のリレーが地下10mのダクトから子猫を救い出す!

ここは韓国のある繁華街。
ある中年男性は不思議に思っていました。
「最近、野良猫がここでおかしな鳴き方をする…」と。

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ダクトのそばをウロウロとのぞき込み、しわがれた声で鳴き続ける猫ちゃん。
「もう1週間ほどになる」。
心配になった男性は、取材班を呼び調査することにしました。

近づいてみると…、ダクトの中から子猫の声がします!
取材班に緊張が走りました。
内視鏡カメラをもってきて中を探ることに。
しかしケーブルは7メートル。このダクトは10メートルはあり、中の様子が把握できません。

消防隊も応援に駆け付けました。
地中深くまで配管されているダクトを、地上すれすれのところまで切断します。

奥まで届いた内視鏡カメラがとらえたのはふたつの光る瞳!
やはりこの中に子猫がいて、呼んでいたのは母猫だったのです!

しかしダクトは地中に埋められています。
これ以上、どうやって助ければいいのでしょうか。
呼び出された獣医さんは「ダクトの素材だと猫の爪は滑って登れないので、自力で出られるよう発泡スチロールの棒を入れましょう」と提案しました。

自力で出てくるのを待つしかない…。
歯がゆい思いをしながらひたすら待ちます。
母猫も戻ってきて、さかんに子猫を呼んでいます。
果たして子猫は自力で登れるのでしょうか。

「出てきたぞ!」
モニタで様子をウォッチしていたスタッフが叫びました。
子猫です!自力で登ったのです!
すぐに母猫が駆け寄り、安全な場所に連れて行こうとします。

しかしここはダクトが走る路地裏。
高い塀を子猫の力では超えられないのです。
心配そうに後ろを振り返る母猫。

子猫の姿が見えなくなり、あわてて駆け付けるスタッフ。
またダクトに入ったのでは…とひやりとしましたが、ダクトの裏に怯えて隠れていました。

獣医さんが、ブランケットにくるんで捕獲しました。
子猫は長い間飲食していなかった割には元気だとの診断です。
点滴で水分と栄養を与えます。

さぁ、今度は母猫と再会させないといけません。
子猫を安全なケージに入れ、母猫が通る屋根の上に置きます。
すぐに母猫はやってきました。
そのタイミングで、ひもを引き、ケージのドアを開放します。

すぐに母猫は子猫を連れて、屋根の隙間に消えていきました。
カメラで追ったところ、じっとこちらを見る姿が。
「私の子猫を助けてくれてありがとうね」と言っているのでしょうか。

諦めずに我が子を呼び続けた母猫。
どれだけ心配だったかと想像すると、心が痛みます。
最初に異変に気付いた男性をはじめ、取材スタッフ、消防隊に獣医さんと人間の善意が、絶望的な状況の中で小さな命をつなぎました。
これからは母猫と身を寄せ合って、どうか安全に暮らしていってほしいと祈るばかりです。