公園の向かいで暮らす女性はある日、1匹の子猫と出会いました。子猫は他の野良猫たちとは群ず、1年間もひとりぼっちで必死にご飯を探していたよう。そんな姿を見て、女性は保護。誰も信じられない臆病な猫との共同生活が始まりました。
外での生活に疲れ切っていたのか、子猫は女性宅の裏庭で眠るように。女性はご飯をあげようとしましたが、子猫はとても臆病。そばに近づくことは困難でした。
人間と同じように、この子にも安全な場所が必要だ。そう感じた女性は、捕獲機を使って猫ちゃんを保護。一緒に暮らし始めました。
猫ちゃんは3~4日ほど、キャリケースの中で引きこもり。飼い主さんを見るたび、威嚇をしました。
しかし、飼い主さんはめげません。優しく声をかけながら見守り続け、猫ちゃんが心を開いてくれるのを待ちました。
今まで誰にも触れたことがない猫が初めて人間と交流するのには、とても勇気がいるだろうと思ったからです。
猫ちゃんが初めて飼い主さんに触れてくれたのは、保護から8日目のこと。指先に鼻をつけ、かわいく挨拶をしてくれたのです。
それを機に、猫ちゃんとの距離は少しずつ縮まっていきます。なんと、喉を鳴らしたり、すねやふくらはぎにスリスリしてくれたりするようになったのです。
そして1ヶ月後、猫ちゃんは足元にすり寄り、大きなゴロゴロ音を響かせるほどの甘えん坊にゃんこに!
ただ、そんな姿を見せるのは飼い主さんだけ。来客時には警戒し、そっと姿を消します。
安全な場所と心から信頼できる人を手に入れた猫ちゃんは心なしか、表情も穏やかに。相思相愛になれた2人には、この先も笑い合いながら暮らしてほしいものです。