昨年11月17日、譲渡型保護猫カフェ「しあわせにゃん家」に運び込まれた子猫は、冷たい雨に打たれ、死を目前にしていました。オーナーさんの懸命な救命によって、いったん息を吹き返した子猫のことは、「ねこナビ」でも記事にしました。その後がどうなったか気になっていた人も多いのではないでしょうか。
運び込まれた当時、冷たくなって目と口を見開いていた子猫。オーナーさんが熱いお湯につけて心臓マッサージをしました。「頑張って!生きるよ!」懸命の呼びかけで子猫の意識を呼び返しました。
体の中からあたためるため、ミルクを与えました。うつろな目ですが、ゆっくりと確実にミルクを飲む子猫。生きる意志が感じられた一瞬です。前回の動画はここで終わっていました。
運び込まれて1時間後の様子です。なんとフードを食べる様子を見せた子猫。お腹がすいていたのでしょう。上手には食べられませんが、ずいぶん持ち直したように見えます。喜ぶオーナーさんとスタッフさんです。でも、体はまだ不規則に震えています。
保護3日目。まだ毛布の中で生活していますが、かわいい大あくびをみせてくれました。命の危機はすぎたかのように見えます。
そして保護11日目。ケージの中で暴れだしました!!網にくっついて何ごとかを訴えています。もしかして、おてんばちゃんなのでしょうか…!?体の震えもほとんどとれたようです。後遺症も残っていないようで、ほっとひと安心するオーナーさんです。
2週間目に体重測定をしました。641g。やせ細っていた頃とは大違い。毛並みもふかふかで、健康なかわいい子猫に成長しています。
保護から1か月。健康チェックも終わり、子猫部屋にデビューしました。戸惑い気味ではあるものの、先住猫ちゃんたちにごあいさつ。礼儀をわきまえたレディのようです。
保護から2か月の最近の様子は…?なんと、ニャンプロに興じていました!取っ組み合いのじゃれ合いが大好きなおてんばさんに成長しています。
すっかり元気になった様子を見て、コメント欄には「命のリレーがつながって本当に良かった」「もうダメかと思ったのに、こんなに元気な姿が見れらるなんて!」と感動の声がたくさん寄せられました。
いまのお名前は「いのり」ちゃん。みんなの祈りが具現化した、希望の存在です。波乱で始まった猫生でしたが、きっとこれから素敵なご縁をつかみ、あたたかく幸せな一生を送ることでしょう。