自分にもしものことがあった時、愛猫をどう守るか――。そう考えさせられるのが、愛猫との別れを選んだ飼い主さんたちの決断。保護猫支援に励むピースニャンコテレビさんは連絡を受けた飼い主さんたちのもとへ向かい、愛が溢れる2つのお別れを見守りました。
最初の依頼主は、飼い主さんの義妹。76歳の飼い主さんはひとり暮らしをしていましたが、玄関で転倒し、入院。退院後、認知症が進んでいることが分かり、ひとりで暮らせない状態に。
その後、高齢者施設へ入所し、義理の妹さんがサビ猫「ちゃん」ちゃんのお世話をしていました。
ちゃんちゃんは、12歳の女の子。子猫の時、カラス狙われていたところを飼い主さんに助けられた子でした。
義理の妹さんは自宅にちゃんちゃんを引き取ることも考えましたが、旦那さんが肺の病気であることから断念。友人にも断られてしまい、ピースチャンコテレビさんに助けを求めたのです。
事情を理解したピースニャンコテレビさんは、ちゃんちゃんを引き取ることを承諾。ちゃんちゃんは新しい環境に慣れた後、新しい家族との出会いを待つことになりました。
ピースニャンコテレビさんは、別日にも猫の引き取り相談へ。この日は、飼い主である高齢夫婦からの依頼でした。愛猫のビビくんは、生後4~5ヶ月頃に公園で保護した子です。
17年間、暮らしを共にしてきましたが、旦那さんが認知症になり、奥さんは肝臓病に。頼れる身内もおらず、奥さんは愛猫が心配で入院を躊躇っていました。
ハイシニアの猫にとって、生活環境が変わることは大きな負担になるもの。ギリギリまで愛猫と一緒にいたいという奥さんの想いもあり、ピースニャンコテレビさんは万が一の時にはビビくんを引き取ると約束。奥さんが可能な限り、愛猫と暮らせるように配慮しました。
温かい気遣いに、奥さんは涙。これまでの苦しみや想いが思わず、口からこぼれます。
それから1週間後、ピースニャンコテレビさんのもとに突然、ヘルパーさんから連絡が。なんと、奥さんが寝たきりになってしまったのです。急いで家へ駆けつけたピースニャンコテレビさんは、ビビくんを保護。
奥さんは、どんな時もそばにいてくれたビビくんとの別れに涙。ピースニャンコテレビさんに最愛の我が子を託しました。
いつどんなことが自分の身に起きるかは、誰にも分からないもの。ピースニャンコテレビさんが伝えてくれた2つの別れに触れると、愛猫の守り方を改めて考えたくなります。