大都会・ニューヨークに住むサイダさん。さまざまな人種の数多くの人が行きかうこの街で、素晴らしい出会いを果たしました。
ある朝、いつものように地下鉄に乗って出勤していたサイダさん。そんなサイダさんの目に信じられない光景が飛び込んできました。地下鉄の列車の中を、なぜか小さな子猫がよちよち歩いていたのです!
たくさんの乗客がいましたが、誰も手を出しません。「このままだと、この子猫はどうなってしまうの…?」。心配でたまらなくなったサイダさんは、子猫を抱き上げました。しかし、サイダさんも仕事に行かなくてはいけません。いったんボーイフレンドの家にあずけることに。幸いにも子猫は人懐っこく、ミルクを飲んですやすやと眠りにつきました。
そんな心優しいサイダさんですが、実は猫とかかわるのは全くの初めて。家にはワンちゃんがいることも心配でした。「仲良くなれるのかしら」。子猫は最初見たことのない動物にびっくりした様子だったものの、すぐに仲良くなり、大きなワンちゃんお兄ちゃんについてまわるようになりました。
サイダさんはインターネットで猫の飼い方を調べました。それでもわからないところはSNSで質問すると、たくさんの人がアドバイスを寄せてくれました。サイダさんは子猫を家族として迎える準備を進めました。
エミーというかわいい名前をつけた後、正式に家族として迎え入れました。エミーちゃんは、命の恩人のサイダさんに全幅の信頼を寄せています。
なぜ子猫が地下鉄にいたのか…? 理由はわかりませんが、線路に落ちたり、高圧線に触れたりと、事故の危険がいっぱいだったことは確かです。サイダさんは言います。「今回はネットでたくさんの人に助けてもらったわ。おかげで、エミーという一生の友だちができたの」。