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「生きる価値のない者なんていない」…ゴミ袋に捨てられていた下半身麻痺の子猫が幸せな家猫へ

「生きる価値のない者なんていない」…ゴミ袋に捨てられていた下半身麻痺の子猫が幸せな家猫へ

慢性的な病気のあるリサさんは、パートナーさんと、ワンちゃんと暮らしていました。そんなある日、静かな暮らしに大変化が訪れたのです。



発端は、ゴミ袋に入れられて捨てられていた猫を見つけたこと。「なんてひどい…!」。しかも、猫は背中をひどくケガしていて、下半身が麻痺していたのです。「助からないかもしれない」。そう思いながらも、リサさんは一縷の望みにかけて、猫を病院に連れて行きました。

獣医師さんたちの尽力により、数日の入院の後、帰ってきた猫は見違えるように、きれいに、そして元気になっていました。下半身の麻痺は治っていませんが、その点以外は健康な猫でした。里親を募集しようとしていたリサさんたちですが、猫にすっかり愛着がわき、家族に迎え入れることにします。

猫は、機能する前足でなんでもこなします。ベッドやソファ、窓枠にだってよじ登れます。「やったわね!」とリサさんが声をかけると、とっても得意そう。

とはいえ、リサさんは最初、猫の受け入れを少し心配していました。なぜなら先住のワンちゃんはとても繊細な子で、あまり動物と仲良くなれるタイプではなかったからです。しかし、心配は杞憂でした。2匹はうまく意気投合し、お互いにくつろいで仲良く過ごしています。

リサさんは、持病の具合が悪く、寝込んでしまう日もあります。そんなとき、この小麦色の猫ちゃんはそっと来て、ただ優しくそばにいてくれるのだそう。

リサさんは言います。「うちの猫は、後ろ足が麻痺して、ゴミ袋に捨てられていた子よ。そして私も持病がある。深いところで通じ合っているの。どんな生き物でも、『生きる価値がない』者なんて、決していないのよ」。