ある日、ムニアさんは心の痛む光景を目にします。それは、道端の段ボール箱の中に捨てられ、身を寄せ合う子猫たち。体はずぶ濡れで、寒さで震えていました。飼い主は「数が多すぎるので育てられない。母猫だけ飼うことにしたんだ」と話したそう。
「そんな、まだおっぱいが必要なこんな赤ちゃんを捨てるなんて」。優しいムニアさんはどうしても放っておくことができず、子猫たちを家に連れて帰りました。

温かい部屋できれいに洗い、ドライヤーで濡れた毛を優しく乾かします。フワフワの愛らしい姿を取り戻したら、次はベビー用のミルクを与え、お腹いっぱいに。しかし、子猫たちは鳴きやみません。「ママ!って言っているわ……」。

「このままじゃかわいそうすぎる。どうにかするわ」。決心したムニアさんは、子猫たちが捨てられていた場所周辺に戻り、母猫の捜索を開始。やがて、1匹の猫に目をつけます。子猫たちとそっくりな柄、張ったお腹……。「あなたがママ猫ね!」。

勢いづいたムニアさんは、情報をかき集め、ついに、元の飼い主を突き止めます。そして、「子猫たちにはママが必要よ」と懸命に説得し、母猫を連れてくる許可を得たのです。ムニアさんは母猫を保護し、バッグに入れて帰宅しました。最初は戸惑っていた母猫も、我が子の匂いと声にすぐに気づき、授乳を始めます。子猫たちは大喜び!

ムニアさんの諦めない心でふたたび繋がった家族の絆。ママのおかげで、子猫たちもすっかりやんちゃにかわいらしく成長しました。

一家はもうすぐ、一生の愛を注いでくれる「ずっとのおうち」へと旅立つそう。人間の勝手な都合で引き裂かれた家族の絆でしたが、別の人間が優しさで結び直したのです。





