企画
フワフワの毛並みも再現…!猫好きな刺繍作家が作る「リアルすぎる猫刺繍」

フワフワの毛並みも再現…!猫好きな刺繍作家が作る「リアルすぎる猫刺繍」

どこか優しさも感じられる立体的な動物刺繍を生み出しているのは、刺繍作家の七月ユキさん。煌びやかな作品からは温かみも感じられ、手に取る人の心を癒します。

実は七月さん、大の猫好き。被毛までリアルに再現された猫刺繍は、多くの猫好きさんの心を掴んでいます。

猫刺繍の原点は“幼少期に出会った猫”への愛

制作当初は、デフォルメとリアルの間に位置するような動物刺繍を作っていた七月さん。作品を作り続ける中で、「もっとリアルに作れるようになりたい」と思い、本やネットなどで独自に勉強し、現在の作風を確立しました。

猫の刺繍作品を多く制作する猫好きになったのには、幼少期に経験した猫ちゃんとの交流が心に残っているからです。

幼い頃、七月さん宅には近所の猫ちゃんがよく遊びに来ていたそう。その猫ちゃんは時々、玄関にも来てくれました。

ガラス越しに見える、猫ちゃんがちょこんと座っている姿を子どもながらにとてもかわいいと思い、来てくれるのを楽しみにしていました。人生で初めて撫でさせてももらいました。

そんな愛しい思い出を抱えながら、七月さんは壁に飾れる刺繍やブローチ型の刺繍など、日常の中でそばにいてくれる猫刺繍を多数制作。

ひとつの壁飾り刺繍を作るのにかかる期間は、約1ヶ月〜1ヶ月半ほど。長い時には2ヶ月以上かかることもあるのだとか。

ブローチは、約2週間です。ご覧いただく方や手に取っていただく方の癒しや楽しみ、発見になるといいなと思っています。

スポンサーリンク



夢は“これまでにない刺繍作品”を作ること

これまで製作した中で特に印象的なのは、バンザイをしながら眠る猫ちゃんの刺繍。

この作品は野生を忘れ、安心し切って眠る猫ちゃんのへそ天動画からインスピレーションを得ました。

あまりにもかわいくて、刺繍してみたいと思ったんです。今までにやったことがないくらい工程があり、とても大変でしたが、楽しかったです。

完成した刺繍には多くの反響が。七月さんは驚くと同時に、「挑戦してよかった」と嬉しくなりました。

また、前足を組んだ鋭い眼差しの猫刺繍は七月さんにとって、初めての立体作品となりました。

図案の描き方や立体的な部分への図案の写し方に悩み、平面と立体の境目をどう刺繍したらいいのかと考えながら完成させたこの作品。完成後には、たくさんのラブコールが寄せられました。

七月さんが猫刺繍を作る上で意識しているのは、目と目の間から鼻の上にかけての毛流れをしっかりと表現すること。

猫の目はカラフルなので、色々な色の糸を使うようにもしています。

夢は、前人未踏の刺繍作品を作ること。体が動く限り、ポジティブな感情を届けられる作品を生み出し続けたいと思っています。

刺繍が私をここまで連れてきてくれました。私が刺繍作家でいられるのは、ファンの方々のおかげ。「ファン」という存在が自分にできるなんて、思ってもみませんでした。

七月さんの作品は、BASESUZURIで販売中。愛猫をモチーフにした作品を作る「カスタムオーダー」を受け付けていることもあるので、こまめにチェックしてみてくださいね。