猫は、プレゼントしてもらった“名前”を愛しく思っている――。ちぃさん宅では、そう実感できる日常が見られています。3匹の愛猫たちは、自分の名前を完全に理解しているよう。呼ばれると、かわいく振り向いて反応。
こうした光景が日常的に見られるため、ちぃさんはつい笑顔になってしまいます。
愛くるしい個性を持つ知的にゃんこたち
ちぃさん宅で暮らす3匹には、それぞれかわいい個性があります。まん丸なお顔が特徴的なふくふくくん(スコティッシュフォールド)は、面倒見がいいお兄ちゃん。
賢い一方、威張りん坊な一面もあり、フクロウのようなふわふわの見た目から「ふくふく」という名前になりました。
黒猫のくろすけくんは、友人が保護した子。温厚で甘え上手な性格で、食べることが大好きです。
まっくろくろすけみたい尻尾から、“くろすけ”と名づけました。
最年少は現在、生後7ヶ月のまめきちくん。まめきちくんは地域猫活動をしている方が保護した妊婦猫が産んだ子。ちぃさんは3人目の子どもを諦めたことを機に、まめきちくんをお迎えしました。
一緒に暮らす中で驚いたのは、歴代1位のやんちゃ猫であること。
もともと、~きちという名前をつける予定で、迎えた時、豆粒みたいに小さかったので、まめきちになりました。
名前を呼んだ後には”濃厚なスキンシップ”を堪能!
賢い3匹はお迎え後、すぐに自分の名前を理解。名前呼んだ後、ちぃさんはいつもスリスリやなでなでをしたり、被毛に顔を埋めて猫吸いをしたりとスキンシップも楽しんでいます。
3匹とも、自分の名前と他猫の名前を認識していると感じます。違う名前で呼ぶと、誰も振り向きません。
ちなみに、ご飯あげる時間はある程度決まっており、3匹も時間帯を把握しているため、その時間に誰か1匹の名前を呼ぶと、みな反応してご飯を食べに来てくれます。
私の父が教えたのですが、みんなご飯を“待て”できます。
3匹は普段、常にべったりするよりも、ほどよい距離感を保って過ごすのが好きなよう。イタズラも結託せず、単独で決行。ただ、近くにいる子に毛づくろいをするなど、微笑ましい交流は見られています。
一緒に運動会したり、たまにケンカをしたり…。人間でいえば、中学生くらいの兄弟って感じです(笑)
猫に生かされ、”幸せな今”がある
多頭飼いライフを送る上で大切になるのが、どの猫も快適に過ごせる環境を作ること。ちぃさん宅では元気いっぱいな息子さんもいるため、高い場所に猫用ベッドを置くなど、猫たちが落ち着ける場所を意識的に作っています。
また、それぞれの猫ちゃんが甘えられる時間を作ってもいるそう。知的な3匹は自分が甘えられるタイミングを理解し、ちぃさんとの時間を楽しみます。
猫は家族であり、癒しであり、理解者。ちぃさんがそう思うのは、愛猫の存在があってこそ生きられた時期があったから。
私は、自分のためには頑張れない人間。人生で1番辛い時は、ふくふくがいてくれたから頑張れました。守るべき存在であり、自分の全てを受け入れてそばにいてくれたふくふくの存在がとにかく大きかった。
その時に頑張れたから、幸せな今がある。そう話すちぃさんにとって愛猫たちは、猫という枠には収まりきらないほど尊い存在。深い猫愛があるからこそ、愛猫の名前を呼ぶちぃさんの声は3匹の心にも響いているのかもしれません。