最近はおとぎ話のようなシチュエーションをAIで簡単に作成できるようになりました。猫ちゃんが人間のように暮らし、地下鉄に乗ったりお店で買い物をしたり。しかし、DIYアーティストのシングさんは違います。なんと、そんな世界をリアルで作ってしまったのです!
「電車がまいります、ご注意ください」。地下鉄のホームでおなじみのアナウンスを聞きながら、ホームでおとなしく待つ猫ちゃん。電車が滑り込んできます。
本物にしか見えない地下鉄。AIかな?それとも合成かな?なんて視聴者が思ったところで、制作風景が明かされます。これを作っているのはシングさん。動物が大好き、そしてものづくりが大好きな彼は、猫ちゃんたちにぴったりサイズの地下鉄の駅と電車を作ることにしたのです。
シングさんの子どもたちがおもちゃの列車で遊ぶのに、猫たちが興味をもっている様子を見せたのが発案のきっかけ。猫ちゃんが乗っても壊れない立派なエスカレーターも用意しました。
制作途中ですが、猫ちゃんのチェックが入ります。「どうだい、出来は?」とのぞき込むシングさん。リアルすぎる地下鉄なだけに、見ているほうのサイズ感覚がおかしくなったのかと目をこすってしまいそう。
この複雑で大掛かりな制作物を、シングさんは「これはまだ簡単なほう」と言って笑います。「以前スーパーマーケットを作ったときはもっと大変だった。まさに、頭が痛くなったよ」。ミニチュアスケールの建物の天井で頭をぶつけてばかりで、本当の意味で頭が痛かったのだそう。
初運転の日、猫ちゃんたちは新しい世界に大喜びです。さっそうとホームにやってきて、到着した電車に乗り、のそのそと運転席に向かった猫ちゃんは運転手さんでしょうか。
車内もとってもリアル。初めて見る地下鉄に猫ちゃんも興味津々の様子です。
「降りる方を先にお通しください」。シングさんのアナウンスが臨場感を増します。猫ちゃんたちは交通マナーもばっちり。
AIアニメーションが全盛の今、あえて人力で世界を作りあげるシングさん。猫ちゃんたちは唯一無二の体験をしていますね。