警戒心の強い野良猫と信頼関係を築くには、時間も根気も必要です。こちらの男性は、庭に現れた茶トラ猫・シナボンさんを保護したいと思うように。ご飯をあげながら絆を育み、シナボンさんが持つ人間への不信感を和らげていきました。
初めてシナボンさんが庭に現れた時、痩せこけた姿に胸を痛めた男性はご飯をあげるようになりました。

男性は、少しずつ距離を縮める作戦に出ますが、シナボンさんの警戒心は強く、フードを一口食べるたびに、あたりをキョロキョロ。

実はシナボンさんの耳には、切り傷が。それが人間の手によって付けられたものだと知った時、男性はシナボンさんの警戒心が強い理由を理解しました。
シナボンさんは窓越しでご飯をおねだりしますが、男性と目が合うと視線をそらし、ソワソワ。

近づける関係性になっても、少しでも動いたり、息をしたりすれば、シナボンさんは驚いて逃げて行ってしまいます。

男性はご飯を部屋に置き、入ってくれるように誘導したことも。「ここは危険じゃないよ」と伝えますが、シナボンさんは部屋に入ろうとしませんでした。
しかし、少しずつふたりの距離は着実に縮まっていき、やがて、シナボンさんは手からご飯を食べてくれるように…!そして、ついには部屋に招くことにも成功。

その時に「ここは安全」と思えたからか、その後、シナボンさんは窓を開けると、勢いよく部屋へ入ってくるようになりました。

ただ、初めの頃、シナボンさんはベッドの下に何時間も隠れていたそう。そこで、飼い主さんは落ち着けるスペースを与えたそうです。
このケア法は、大成功。居場所を貰えたことで安心できたのか、シナボンさんは飼い主さんの前へ姿を現すように。一緒に過ごす時間が長くなると、初対面時には考えられないほどの距離感で過ごしてくれるようになりました。

ふたりは、一緒に映画を見ることもあるそう。飼い主さんは、腕に顎を乗せてくれるシナボンさんの仕草に日々、キュンキュンしているのだとか。
月日をかけて、固い信頼関係を結んだふたり。いつまでも仲良く、幸せに暮らしてほしいものです。





